no! cccd

CCCD FAQ explanation

(2003.09.版 v.01)

そもそも、特選街5月号の記事に触発されてFAQをつくろうと思ったのがきっかけでした。
FAQという体裁から外れた解説が先にできました。それがこのファイルです。

今回、ごくシンプルなFAQを作ってみました。Java Scriptで動作します。

リンク

CCCDの問題について説明をしているページへのリンクです。

「CDS? あれはプロテクトじゃないです」――再び,コピーコントロールCDを考える
プロテクトの専門家へのインタビュー記事です。
エイベックス,コピー防止機能採用の真意を語る
これは、CCCDをエイベックスが導入した時のインタビュー記事です。大丈夫なのこれ?という雰囲気が迫ってくるインタビューです。
CCCD channel @muplus.net
FAQが分かりやすくまとまっています。

CCCD(コピーコントロールCD)とは実はなんなのか?

コピーが出来ないCDってことで最近どんどん増えていますが、まぁ実際、なんなんだ?とか思ってる人もいるかもですね。ということで始めます。

コピーコントロールCDというのは、実はエイベックスが日本で売るにあたって付けた名前です。あだ名みたいなもんです。
では、何にそんな名前を付けたのか?
CCCDは、パソコンによる音楽デジタルデータの取り込みを防止する技術を、従来の音楽CDに組み込んだディスクの総称です。
CCCDの多くは、イスラエルのマクロビジョンが開発した技術「CDS(Cactus Data Shield )」を利用したディスクです。現在、日本で広く使われているのはCDS-200.0.4が主です。近いうちにCDS-300が出るらしい。CCCDには、バージョン違いがあるわけです。
「レーベルゲートCD」はCDSの亜種です。他には「Key2Audio」という方式のCCCDがあります。
じゃぁ、なんなんだCDSって?

CDSって何?という前に、音楽CDって何なのか?

一般的な音楽CDは、CDDAという規格に沿って作られているものです。この規格には「Compact Disc Digital Audio」というマークがあります。CDショップの3000円のやつもダイソーの100円のもこれは同じ。CDDAは、音楽CDとして「レッドブック」に決められている規格なわけです。今から20年ちょっと前にこの規格が作られ、世界的にこれからはレコードやめてこれでいきましょう、ということにしたのでした。そして81年3月に音楽CD第一号の「A LONG VACATION」が発売されたわけです。これが所謂「CD」です。

これがCDDAのマーク。cddaマーク画像

PCで読めるファイルを追加したCD-EXTRAというのもあります。CD-EXTRAの規格は「ブルーブック」に記載されています。CDにCD-DAとパソコン専用のデータを共存させるためのもので、これには「Compact Disc Digital Audio+」というマークが入っています。エンハンスドCDというのはCD-EXTRAの別称です。

つまり、CDDACD-EXTRAが、音楽CDの正式な規格、というわけです。

CD-ROMの規格は「イエローブック」に記載されています。
パソコンのCD-ROMドライブは、CD-ROMを読むように作っています。で、ついでにCDDAやCD-EXTRAも読めるようになっています。
CDDAとCD-ROMは別の規格です。ですからTOCの構造が違います。
TOCはデジタルデータの住所録/身元証明みたいなもんです。これを参照して必要なデジタルデータを読み出すようになっています。

規格ってなにかというと、要するに工業製品を作る上での約束ごとです。
例えば電気スタンド。コンセントの形がいちいちメーカーによって違ったら困ります。統一した約束ごと「規格」があれば、それに合わせて作っていれば日本中どこでも使えるわけです。CDDAは音楽CDの世界的な規格で、レッドブックに約束ごとがまとめられています。この規格さえ守っていれば、CDプレーヤーと名の付くものがあればいつでもどこでも聴けるわけです。

それで、CDSってなんなのよ?

ってことになるわけですが、CDSを使ったCCCDには以下の特徴があります

(1)フェイクTOCというからくりを仕込んでいる。

CD-ROMドライブでの読み取りにTOCは必要なものですが、CCCDには「偽物のTOC」が書き込まれています。これのせいで、CD-ROMドライブはデータの読み取りに混乱が生じます。そのせいでデータが読み出せなくなる。時間表示に誤差が生じたり、トラックを認識しなかったり、読み込みに時間がかかったり。もっと酷いことになることもあります。
なお、フェイクTOCは音楽データとは関係ないものです。

(2)音楽データにエラーが生じるように作られている。

音楽データのエリア(オーディオトラック)は、C1、C2エラーといわれる読み取りエラーが大量に生じるように作られています。
CDDAのデジタルデータはまっすぐに収録されていませんし、表面にキズも出来ます。本来はそうしたことからC1、C2エラーが生じるのです。CDプレーヤーではエラーはデジタルで補正されそれっきりで音として再生されるのですが、CD-ROMドライブの場合、補正ではなく正確なデータを読み取ろうと繰り返し読み込みを試みます。キズだらけのCD-ROMが読みにくくなるのと同じ理屈。これでデータが読み出しにくくなります。
収録されている音楽データそのものは正常なのですが、細工をしてエラーが生じるようになっているらしい。

これらの特徴はレッドブックに沿わない作りですから、CCCDは実は音楽ディスクとしては「規格外」ディスク。
もっというと、CDSの手法では「規格外にしないとコピーコントロールにならない」ということです。本当は、もっとまっとうなやりかたがあるらしい。
しかもTOCはフェイクなのですから、CD-EXTRAともCD-ROMともいえません。なんだかよくわかんないディスクなわけです。
そのせいで、いろんな問題が生じることになります。
パソコン雑誌の中には、連続再生すると確実にドライブが壊れると言い切るところもあります。


最近、C2エラーを無くして、しかもフェイクTOCも弱めたCCCDが出回るようになってきています。
フランスでユーザーがEMIに勝訴したために、コピー防止能力を犠牲にして、使用上の安全性を高めるために行われていることではないかと思われますが、はっきりした理由は分かりません。
なお店頭では、従来のCCCDか、エラーを減らしたCCCDかの区別は出来ません。
個人的には、そんなことするぐらいならCDDAで売ればいいのに、と思います。

(3)パソコン用の音源とプレーヤーを収録している。

CCCDにはパソコンで音楽データを再生するようにプレーヤーが入っています。再生するといっても元の音楽データではなく、Windows用に別に収録された音質の悪いファイルを再生します。このプレーヤーは、Windowsの自動演奏機能がONになっていたら「勝手にインストールされる」もので、すこぶる評判がよくありません。アンインストーラーもインストールされますが、不完全なものです。(フリーウェアの完全なアンインストーラーが作られています。詳しくはこちらで。エイベックスとは関係ありません。)
なお、このプレーヤーはマッキントッシュやUNIXでは使えません。

CCCDにはどんな問題があるんですか?
規格外だと、どんなまずいことがあるの?
CCCDが規格外だなんて聞いたことがないけど?

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いろんなコピーコントロールディスク

ここでいうコピーコントロールとは、PCでのリッピングを防止する技術を使っている、という意味合いです。
CCCDの多くはCDSですが、それ以外にも何種類かコピーコントロールを謳うCDがあります。

規格外のコピーコントロールディスク

レーベルゲートCD

ソニーミュージックエンタテイメント(SME)が採用しているものです。一枚一枚にIDが入っていてSMEのサーバーに繋げて認証を行う機能が付いており、PCでの再生に対応しています。インストールされるプレーヤーはソニーが音楽配信に使用しているものです。つまり認証を行うことでPCでの再生が可能になるということです。
注意すべきなのは、この方法でPCで再生しようとするとPCへのコピーに料金がかかるということです。一回目は無料ですが二回目以降は「1曲200円×収録曲数」の料金を払わなくてはなりません。聴きたいのが1曲でも「収録曲数」分の料金がかかります(なんでこんなことにしたんだろう。。。)
はっきりいってやっかいであり、やはりすこぶる不評です。
音楽データのエリアはCDSに準ずるもので、C1、C2エラーも発生します。規格外でもあり「CDSの亜種」といっていいディスクです。

Key2Audio

ソニーの子会社の「Sony DADC」が開発したもので、CDSと違って音楽データのエリアはレッドブックを守っています。しかしフェイクTOCがあり、PCへの負担はCDSよりも大きいようです。新しいタイプのKey2はPCへの負担は少なくなっています。
実際問題として、CD−Rドライブを流用したCDプレーヤーでは再生時の危険が大きいのではないかと推測します。
ゾンバレコードが採用しています。

その他のCCCD

日本国内ではありませんが、海外では「SafeAudio」「MediaCloQ」といったようなものがあるそうです。
輸入盤を購入する時注意が必要かもしれません。いずれもレッドブックから逸脱しているそうです。

音楽CDの規格、レッドブックってなんですか?
規格外のコピーコントロールディスクで生じる問題は?
著作権保護のためにコピーを防止するCCCDの導入も仕方ない面があるのでは?

規格に沿ったコピーコントロールディスク

コピーコントロールというよりも「正規のプロテクト」がされているディスクというほうが正しいでしょうか。
規格外の諸々のCCCDとは違って、コンポへの負担などの問題がありません。
問題は普及率です。あと、音楽業界が本気で取り組む気があるか、でしょうか。

SACD/DVD−Audio

CCCDとは全く違いますが、PCでコピーが困難であるという意味でコピーコントロールディスクといってもいいのではと思います。音楽CDの次世代規格です。
といいますか、コピー防止機能がほとんど全くないCCCDよりも、よっぽど著作権の保護に適しています。
ソフト、ハードともに移行が望ましいのですが、遅々として進んでいません。

DVD−MUSIC

最近パイオニアが提唱したもので、映画用のDVDを音楽ディスクとして使用するものです。PCコピーは困難で、かつ映画用DVDの規格に準じたものですから、映画用DVDを再生できるプレーヤーなら問題なく再生できます。
最近の映画用DVDの普及は目覚ましく、普及が進まないSACDやDVD-Audioよりも、多くのユーザーに受け入れやすいのではないかと考えられます。
これもプロテクトがなされているディスクです。

著作権の保護は重要な課題です。しかし現在、実は著作権の問題は非常に複雑なことになっているのです。
原因は、情報化社会が進みインターネットなどの環境が広がるにつれて、どこまでを著作権で保護すべきなのか境界があやふやになってきたことです。情報社会化=コピー社会化という側面があるからです。現在、ありとあらゆるソフトウェアの分野で、著作権の問題で多くの議論/出来事が起こっています。
音楽のコピーの扱いについても、著作権の運用の中でどう位置付けていくのかが、現在、大きな問題となっています。
現実の経済的な問題として、違法コピーの存在が売り上げの低下に結びついているという音楽業界の主張は正しいのかどうか、というのも大きな疑問です。

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店頭で、、、

店頭ではCDDAもCCCDもいっしょくたに陳列されています。購入の際にはCCCDかどうか買う側が確認する必要があります。

国内盤

日本では、基本的にCCCDの包装にはステッカーが貼られています。ステッカーはいろんな形や色、大きさがあり、注意が必要です。
CCCDには「Compact Disc Digital Audio」のマークは使えません。しかしチャゲ&飛鳥のCCCDにこのマークが入っていて、問題になったことがあります。最近はビートクルセイダーズのCCCDに入っていました。
CDDAでもマークが表示されていないものや、あっても隠れているため外から見えないケースがあります。
しかしそれでも、今のところ日本ではCCCDの表示や記載がないものはCDDAだと考えて良いようです。

中古を扱う店では、包装に貼ってあったステッカーがありませんから、注意が必要です。
CDDAのマークがあるかどうか、コピーコントロールについての記載があるかどうかが目安になります。しかし、包装や帯が外れた状態だとCCCDの記載がなくなるディスクがある、という情報が散見されるようになりました。CDDAのマークを確認して購入するほうが安全です。CCCDなのにCDDAのマークが入っているディスクは、前述のような例外以外はめったにないと思われますから。

度々、これがCDDAのマーク。cddaのマーク画像

輸入盤

輸入盤の場合、CDDAの表示がないことが少なくありません。
輸入盤の購入の際には注意が必要です。中古の輸入盤となると、小さな注意書きをよく読まないと判断できないことがあります。また、日本にはないコピーコントロールが使われていることもあります。

アメリカでは、数年前に何の表示もないままCCCDが販売されたことがありました。この事では表示について訴訟になっているようです。現在、ほとんどCCCDは販売されていないようですが、少しずつ導入されてきています。購入に際しては、注意が必要です。

EUでは、CCCDが販売されています。ドイツで数年前にCCCDが販売されましたが、消費者の苦情が多く販売中止になっています。その後、再び導入されているようですが、日本より量は少ないものの多くの規格が乱立し混沌としているそうです。
フランスでは、聴けないことで訴訟になりEMIが敗訴しました。

CCCD導入の波は、そもそもは海外から始まったもののようです。
どこでどういう経緯をたどったのか、日本に導入される以前にドイツでCDSの初期バージョンが導入されました。アメリカでも消費者が知らないままにCDSが導入されたようです。どうも「著作権の保護」を名目にCCCDを導入するというのは世界的な動きのようです。「Respect Our Music」なるキャンペーンを目にした方がおられるかもしれませんが、これはアメリカで行われたキャンペーンを日本でも行ったものです。EMIは「世界的に全てのCDをCCCDにする」といっています。

購入したディスクがCCCDで聴けなかったので返品したいが?
こんな面倒な思いをしたくない。気にしないで聴いちゃったらいかんですか?

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CCCDを聴くにあたっての注意事項

まったくバカな項目のようにみえますが、CCCDに関してはこういう項目が必要になります。
それというのもCCCDやレーベルゲートは規格外ディスクで、今までの一般的な音楽CD(CDDA)と同じとはいかないからです。

CDプレーヤーで聴く

まず大事なこと、オーディオメーカーはCCCDの再生を保証していません。
しかも、CCCDメーカーも再生できなくても補償しません。返品も受け付けません。

つまりCCCDを聴くのは「何があろうと自己責任で」ということになります。

おそらく、一応、一般的な音楽CDを聴くことが出来る多くのコンポでCCCDを聴くことが出来ます。
ただし、全てのコンポに対して多かれ少なかれ負担はありますから、再生できるかどうかは誰にも分かりません。CCCDが聴けるかどうかは一種の賭けのようなものなのです。規格外なので聴けないコンポがあります。また、使っているドライブによっては故障することがあります。だから今日聴けたから明日聴けるとは限りません。
また、ひとつのCCCDを聴けたからといって、他のCCCD作品も聴けるとは限りません。CCCDにはバージョン違いがあったりするので聴けたり聴けなかったりするのです。

CDDA専用のドライブを使ったプレーヤーならば、聴くことが出来ます。
しかし、ピックアップなどへの負担の問題があり、故障の原因になります。

コンポによっては、ドライブにCDーROMドライブを流用したものがあります。CDーROMに焼いたmp3を聴くことが出来るプレーヤーや、カーコンポやミニコンポに多いようです。また最近はSACDやDVDにも対応したマルチディスクプレーヤーも増えてきました。こういったコンポは、CDDA専用のドライブを使ったコンポよりも負担が大きく、聴けないケースや聴けても音が飛ぶ、誤動作するなどの問題が出たり、ひどい場合には聴こうとした瞬間に壊れることがあるようです。

個人的には、CCCDをCDプレーヤーで聴くことはお勧めできません。

MD等に録音できるかどうかですが、日本盤のCCCDであれば、CDプレーヤーで再生できればデジタル出力からMDに録音することが出来ます。今のところは。
ただし、輸入盤のCCCDではデジタル出力からは出来ないそうです。今後日本でもそういったディスクが出てくる可能性があります。
CDからMDへのデジタル録音を禁止することは、レッドブック基準に沿ったままで行うことが可能です。
また、当然ですが、アナログ出力を使ってMDやカセットテープなどに録音することは可能です。

パソコンで聴く

PCで聴く場合も、ドライブによっては壊れることがあるようです。
CCCDがCDDAでもCD−ROMでもないわけのわからないディスクである以上、可能性はあると思われます。
なんだかよくわからないディスクをPCのドライブに入れるわけですから、やはりお勧めできません。

Windows

CCCDがCDSだった場合、プレーヤーがインストールされます。これはWindowsの自動演奏機能がONになっていたら「勝手にインストール」されます。
このプレーヤーで、エクストラ・トラックに収録されている音源を聴くことになります。エクストラ・トラックに収録されているのはサンプリング周波数44.1kHz、ビットレート47kbpsのWMA音源で、コピーすることは出来ません。
CCCDがソニーのレーベルゲートCDだった場合は挙動が違ってきます。

MacOS、UNIX

CCCDのプレーヤーは、MacOS、UNIXには対応していません。これはレーベルゲートCDも同様です。
CCCDのパッケージの表示で「Mac非対応」というのはこのことです。

パソコンでは、CCCDのオーディオトラック(CDプレーヤーで読み取るエリア)を読むことが出来ない、とされています。
しかしおかしなことですが、読むことが出来るドライブが多数存在します。パソコンによってはCDDAとして認識することさえあるようです。
CCCDがコンポで聴けたり聴けなかったりする、あるいはPCで読めたり読めなかったりするのは、ドライブによるといわれています。つまり使われているドライブによってCCCDのデータを読み取る能力に違いがあるということです。
しかし読めたとしても、ドライブへの負担があります。たとえPCで音楽CDとして聴けたとしても、聴くことはお勧め出来ません。

結局、CCCDは「安心して聴くことが出来ないメディア」ということなのです。

安心して聴けないって、、ドライブへの負担って何?
勝手にインストールされたプレーヤーをアンインストールしたいんですけど、、
CCCDは買いたくない。お店での注意点は?

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CCCDの問題点一覧

CCCDの抱える問題をおおざっぱにリストしてみます。
どうしてこんなに問題の多い方式でCDをリリースするのか、全く理解不能です。
しかも、リリースしている企業のやり方も問題だらけです。

こんなに問題があるのにアーティストは何もいわないの?
ユーザーに何が出来るんだろう、、

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規格外ゆえの問題点

CCCD(レーベルゲートCDなども含む)の問題のひとつは「規格外である」ということです。このことが原因でいろいろな問題が生じてきます。
以下にそれを記載していきます。
(さらに、CCCDは「コピー防止機能が低い」という問題があります。このことについては次項に。

1)聴けないことがある

パッケージにシールが貼ってあったり、インナースレーブに記載があったりします。
「再生に不具合を生じる場合があります云々」
つまり、聴けないことがあってもおかしくないということです。
これは、実はパソコンに限りません。
よくみたら、こうも書いてあります。
「一部のCDプレーヤー、DVDプレーヤー等では再生できない場合があります」とか。

規格外ですから、CDプレーヤーでも聴けないことがあります。実際、聴けないという苦情は少なくないようで、オーディオコンポのメーカー各社にはCCCD販売以降、追われるようにホームページでCCCDに対応していないことを表明したところが少なくありません。特に聴けないことが多いのはカーステレオやマルチディスクプレーヤー、ミニコンポなど、CD専用のドライブではなくCD−Rドライブを流用したケースや、SACDやDVDなど他の規格にも対応した機種に多いようです。

オーディオメーカーは将来にわたっても再生保証をすることは出来ないと思われます。規格外ですから対応するコンポを作るということが出来ません。CCCDに使われているCDSという方式自体、仕様を公開していませんしバージョン違いもありますから。現在、CDプレーヤーなどで聴くことが出来ているのは、たまたま偶然で聴けているようなものなのです。

2)将来への不安

規格外で、聴けないコンポがあると書きました。マルチディスク対応のコンポが増えていくであろう将来、CCCDを聴くことが出来るコンポは減っていく可能性があります。
10年後には、現在のCCCD作品は聴けないかもしれません。10年後といわなくても、コンポを買い替えるなどした場合も、それまで聴けていたCCCDが新しいコンポで聴けるかどうか、全く保証できないということです。
この問題は、規格に準じたアナログレコードや従来の音楽CD、MD、カセットテープなどでは考えられない問題です。

3)音質の劣化

聴けない場合は論外ですが、聴けた場合。C1、C2エラーのため音質の劣化が生じます。
これはコンポによって差が大きいようで、ほとんど劣化しないケースからひどくて聴くに耐えないケースまで様々なようです。
C2エラーは「致命的読み込みエラー」といわれ、プレーヤーの訂正機能の能力を超えていますので正確な再生は出来ないということになります。また、聴けても音飛びするなどの再生上の問題を生じることがあります。

4)コンポ、ドライブへの負担、故障の危険

CDプレーヤーは、C1、C2エラーがあるとサーボが反応しピックアップを調節します。少々の問題はクリアできるようにプレーヤーが調節するように作られているのです。CCCDの場合、もとからオーディオトラックからC1、C2エラーが大量に出るように作られていますから、サーボの反応はビジーになります。普通のCDDAを聴くのに比べたらサーボやピックアップへの負担は大きくなります。
特にC2エラーは繰り返し読み込む動作を誘発するため、確実にコンポに負担をかけるそうです。CCCDにはこれが大量に含まれています。

パソコン雑誌の中には、長時間の連続再生によって確実にドライブを破壊するとまで書くところが出てきています。

CCCDは規格外ですから、オーディオメーカーもサーボやピックアップにどれだけの負担が生じるのかは検証していないところが多いようです(そもそもオーディオメーカーが検証しなくてはならない謂われもないわけです。検証には費用と労力と時間がかかるでしょう)。
再生したその日に壊れてもおかしくないし、一年後に寿命が来てもおかしくありません。三年もってもおかしくないわけです。そして故障したとしても、原因がCCCDであるという証拠は生じません。サーボへの負担による劣化は「老朽化」そのものであり、壊れても「コンポの寿命」で済まされてしまう可能性が極めて高いのです。

さらに、フェイクTOCはコンポにより大きな負担を与えることがあります。これは、フェイクTOCを読んでしまう構造になっているドライブを使用しているコンポの場合です。フェイクTOCによるピックアップなどの誤動作で、ひどい場合には再生しようとした次の瞬間に故障することがあるようです。CD-ROMドライブを流用したカーコンポやミニコンポなどでそういったケースが多いようです。mp3を収録したディスクを再生できるコンポなども、壊れる危険が大きいといえるでしょう。

こうした問題を抱えたCCCD(及びレーベルゲートCD)ですが、買って聴こうとして問題が生じたらどうすればいいでしょうか。
パッケージに記載があります。聴けない場合やコンポの故障に対する補償は、一切ありません。
これは問題であり、実際、フランスでは聴けないことがあるため訴訟になり、EMIが敗訴しています。

規格外って、CCCDは音楽CDじゃないの?
フェイクTOCやC1、C2エラーって何なの?

うちのコンポで聴けないのだけど、なんとかして聴けないか?
こんな怖いものは買いたくない。お店での注意点は?

そういった問題について報道されてないようだけど?
こんなディスクでリリースされるアーティストは何もいわないの?

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コピー防止機能の脆弱性の問題

著作権の保護のためというのは、有名無実

著作権保護のために違法コピーをなくす名目で導入されているCCCDですが、そもそも、CCCDのコピー防止機能は完全ではありません。
何の問題もなくデジタルコピーが出来てしまうCD−Rドライブが少なくありません(4割という記事があります)。
簡単にリッピングできるCCCDで著作権保護や違法コピー防止を謳うのはおかしい。

これもCCCDの大きな問題です。
違法にコピーする人にとっては痛くも痒くもない。ただいたずらに購入者の負担を増やすだけなのです。

さらにわけが分からないのは、CCCDをリッピングしてCD−Rに焼き付けることで、規格外ディスク故に生じる再生不良やコンポへの負担などの問題が解消されることです。
このことは、CCCDが販売され始めた当初から既にネット上に上がってしまっています。それほど簡単なことなのです。
信じられません。正規の製品よりもコピーしたものの方が良質で安全なのです。
これでコピーを防止すると主張しているのです。

違法コピー防止を謳うCCCDが、簡単にリッピングできることを不思議に思う人がいるかもしれません。
まさにそのとおりで、エイベックスは「CCCDで違法コピーがなくなるとは思っていない」と言っています。
ですから、なぜCCCDをリリースするのか、全く理解できません。レコード協会がいう「著作権の保護」にも「音楽文化の保護」にも、全くなっていないのですから。

著作権保護、違法コピー防止のために有効な方法はないのか?
規格外ディスクってどういうこと?
正規の製品よりもコピーしたものの方が良質で安全、、ってどゆこと?
コピーが出来るということ以外の問題点について教えてください

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CCCDをリリースしている企業

再生できなかった場合/コンポの故障などへの補償について

CCCDメーカーサイドの対応

例えば、こんな記載がされています。
「ただし、一部のCDプレーヤー、DVDプレーヤー等では再生できない場合があります」「製造工程上の不良品以外、交換・返品・返金には応じられません」
つまり、聴けなくても「製造工程上ちゃんとしたCCCD」であれば返品、交換などメーカーのサポートはありません。
しかし、製造工程上の不具合のせいで聴けないのか、「ちゃんとしたCCCD」であるがために聴けないのか、どう区別するんでしょうかね、、?
CDDAであれば、まっとうに再生して聴けなかったら、その時点で返品・交換がきくと思うのですが。

エイベックスは、聴けなかった場合には要求があればMDで補償する、ということです(ただし公式にアナウンスはしていません。本気なのかどうか分かりません)。それ意外のメーカーでは再生できなくても全く補償されません。
店頭での返品には応じないということです。返品に応じてくれた場合、小売り店が負担しているということです。

フランスでは聴けないことがあるため訴訟になり、EMIが敗訴しました。EMIはCCCDを購入したユーザーに対して、聴けなかった場合は補償するようにという判決です。日本では、コピーコントロールディスクを販売している各社は「聴けなくても購入したユーザーの責任であり補償はしない」という姿勢を取り続けています。この判決がどのように影響するかは現状では分かりません。

CCCD企業リスト

2003.04.25.の時点でCCCDを出している企業は以下の通りです。
メーカー名をクリックすると、コピーコントロールについての各社のページを新しいウィンドウで開きます。

エイベックス,コピー防止機能採用の真意を語る
これは、CCCDを導入した時のエイベックスへのインタビュー記事です。ま、こういうことを言って導入したわけです。

オーディオメーカーサイドの対応

オーディオメーカー側の対応ですが、そもそもCCCDは規格外ですから、どんな問題があろうと補償の対象になりません。
補償の対象にしようがないというか。対応しようがないというか。

CCCDが規格外である以上、たとえコンポに問題がなくても、再生によって問題を生じる可能性があります。
CCCDにはバージョン違いもありますから、ディスクが違うと聴けたり聴けなかったりしてもおかしくありません。そして聴けたとしても、コンポへの負担によって後々問題が生じる可能性があります。この場合、補償はされません。
補償期間内であっても、規格外のディスクを再生したことによる故障は通常の使用とは考えられず、補償の適応から外れます。
以下、いくつかのオーディオメーカーへのリンクです。
コピーコントロールディスクへの対応についてのコメントです。

オーディオメーカーは最近SACDやDVD-audioなどの次世代規格に対応した低価格プレーヤーを多く発売しています。コピーコントロールディスクから次世代規格への移行を推進しようとしているようです。

返品を受け付けないといわれてもじゃあどうすれば。なんとかして聴けないか?
再生保証がないものなんて買いたくない。お店での注意点は?
アーティストは何もいわないの?
再生保証がないっておかしいじゃないか。そんな商売ありなの?

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問題を知らない人が多いのはなぜ?

興味がない人は「単なるコピーが出来ないCD」という程度の認識しか持っていない場合がほとんどのようです。
問題が多々指摘されているのも関わらず、どうしてこのことを知っている人が少ないのでしょうか。

マスコミ/出版業界の対応

マスコミに置いて、CCCDについてはほとんど報道されていません。
そういった状況なので、CCCDの問題について知っている人の間では、マスコミが報道しないように音楽業界が牽制しているのでは、という噂があとを断ちません。音楽雑誌やオーディオ雑誌でも取り上げられることはほとんどありませんし、あっても核心をついた記述はほとんどありません。むしろ音楽業界とは関係が薄いメディアで取り上げられることが多いようです。
最も関心を持っているであろう層に向けて出版されている雑誌で、ほとんど全くといっていい程取り上げられない現状は、箝口令が敷かれていると思われても仕方がないと思われます。そしてそのことを書いたミュージックマガジンのルポルタージュがネット上に公開されています。
しかし本当のところ、なぜテレビや音楽雑誌、オーディオ雑誌できちんととり上げられないのか、よくわかりません。

音楽雑誌で少しずつ取り上げるところが出てきています。
ミュージックマガジンが2003年2月号でかなり踏み込んで記事にしています。しかしその後続の記事はイラクでの戦争の記事に差し替えられ、03年5月時点で掲載されていません。
インディペンデント系では、米国音楽が反対を表明。SNOOZERが現在の音楽業界が抱える問題の中で位置付けしていこうとしています。クッキーシーンでコピーコントロールについての連載記事が掲載されているそうですが読めていません(近くで売ってない、、)。


パソコン批評8月号Vol.46で、「CCCDがもたらしたCD市場を検証する」という特集が組まれています。ここでは、ついに「連続再生すると必ずドライブを破壊する」と言い切られています。パソコン批評誌は、メーカーや業界に追随した提灯記事は書かないと宣言しています。
週刊アスキーは、フランスでEMIが敗訴したことについて記事にしています(扱いは小さいですが)。

日本レコード協会の姿勢

レコード協会が行ったアンケートは、CCCDに関する民意をねじまげて抽出するように作られています。
情報操作ということです。
日本レコード協会は、CCCDを推進しています。
問題のアンケートとその結果報告は、ここをクリックするとpdfファイルをダウンロードできます。
こちらに、これを読んで僕なりに感じたことをまとめました。

インターネットでの情報操作

スクービードゥーの公式サイトで、ビクターエンターティメントの社員が一般のファンを装ってCCCDを擁護する書き込みをしていたのが発覚しています。スクービードゥーの掲示板はこれを機に閉鎖されました。このケースはたまたま発覚しましたが、他のところでも現在でも、同様のことが行われている可能性があります。
また、アーティストの公式サイトBBSなどでCCCDについての書き込みを行った場合、削除されることがあるようです。

報道されないCCCDの問題って何?
CCCDをリリースしている企業は?

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アーティストや制作現場の声

アーティストや制作現場のスタッフで、CCCDについてのコメントを出している人がいます。
アーティストは音楽プロダクションとの契約に縛られ、思ったことをなかなかいえないのが現状です。CDをCCCDで出すかどうかについても、実は多くのアーティストに決定権はないのだそうです。プロダクションの決定には契約上従わなくてはなりません。
そんな状況の中でのコメントです。

山下達郎

「サンデー・ソングブック」にて、音質悪化について批判し、自分の作品はCCCDにしないと表明しています。

萩原健太

自らのホームページで反対を表明。他にも多くの場で反対意見を述べています。これは、FMP EXPRESSでのインタビュー。
CCCDの場合、レビューの依頼を断ることもあるとか。頭が下がります。

吉田美奈子

オフィシャルサイト「BELLS」のVoiceにて、CCCD肯定のコメントをしています。現在コメントはサイト上に残っていません。
muplus.netのアーカイブスでログが読めます。

宇多田ヒカル

「Hikki's WEB SITE」のStaff Diaryにて、度々父親の宇多田照實氏の書き込みがあります。
2002年4月23日(火)、24日(水)、29日(月)のコメントです。CCCDに反対しています。

ECD

「ECDBBS」に書き込み。現在、残念ながら当時の記録は残っていません。
muplus.netのアーカイブスでログの一部が読めます。
作品がCCCD化されたことに伴うメーカーとの軋轢を語っています。ぜひ一読をお勧めします。

向井英徳

ライブで反CCCDの表明をしています。
ナンバーガールの公式サイトBBSで東芝EMI担当者の加茂啓太郎氏と議論を展開したことがあります。(現在、サイトは閉鎖されています)
加茂氏のコメントは、EMIのオーディションサイトである「GREAT HUNTING」のダイアリー(2003.01.31.)で読むことが出来ます。
ナンバーガールは昨年、惜しまれつつ解散しました。

キリンジ

自らのサイトでCCCDの是非を問うファン投票を行いました。その成果か、CDDAでリリースされました。

アジアンカンフージェネレーション

公式サイトの掲示板で、CCCDについての議論が行われました。
公式掲示板でアーティスト、スタッフも交えてコピーコントロールディスクについての議論が行われるのはまれなことです。
スタッフ、アーティストともに反対を表明していますが、会社の方針でレーベルゲートやむなし、とのこと。

浅倉大介

ラジオ、ファンクラブ会報で反CCCDを表明しています。その会報をスキャンしたものがネット上にアップロードされています。

阿部義晴

自らのサイトの日記で2002年6月29日、音質の劣化について、創作意欲を削がれるという意味合いのコメントをしています。
また、正規のユーザーに負担がかかる可能性も指摘しています。

広井王子

ゲーム「サクラ大戦」プロデューサーです。公式掲示板で「ゲームミュージックがゲーム機で聴けないのは問題」と発言しています。

矢井田瞳

プロデューサーの片岡大志氏がネット上の日記で2002年4月29日、音楽制作スタッフの立場からCCCD反対を表明しています。

Bonnie Pink

「BONNIE PINK [official web site]」のVoiceに、2003年2月19日、新作がCCCDだったことについてコメントしています。
聴けない人がいることについての心痛と、CCCDでリリースする葛藤などについて言及しています。

曽我部恵一

サニーデイサービスのファンサイト「It's a Sunny Day Service !」のBBSにて本人による書き込み。CCCDでは出さないそうです。
ちょっとすごいインタビューが読めます。2003年4月30日up。ここは、公式サイトなのかなぁ。

深沼元昭

「ミュージックマシーン」でのインタビューでCCCDとそれを取り巻く状況への嫌悪感を表明しています。
インディーズに下った立場から、アーティストが契約に縛られるメジャー音楽業界に向けての発言です。

高橋健太郎

「MEMORY LAB」のcolumn、OWNER'S LOGで、しばしば言及しています。

テイ・トウワ

CCCDの音質劣化について、問題にならない程度で気にする人はパラノイアであると発言している。
ということなのですが、この発言はオフィシャルBBSでのもので、むしろ作品を購入したファンを気づかってなされたものです。テイ氏自身は音質の劣化があるといっており、ちょっと自虐的です。契約上仕方がないという立場であり、ミュージシャンの難しい立場が伺えます。
発言だけが取沙汰されるようなので、一応。

CCCDをリリースしている企業は?
CCCDには、どんな問題があるの?
どうしてこういった声がユーザーになかなか届かないのか?

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バックアップ

規格外ディスクであるCCCDは買っても聴けない人がいます。プレーヤーへの負担を考えると「CCCDはプレーヤーに入れたくない」という人もいます。
CCCDでリリースされた作品を安心して聴くことはできないでしょうか。
そこで、バックアップして使おうかという考えが出てきます。CCCDの問題点を逆手に取った裏技です。
つまり原盤のCCCDは普段聴くのには使わず、コピーして作ったバックアップで聴こう、という考え方です。

パソコンでのリッピングによるバックアップ

リッピングによって出来るバックアップCD−Rは上記の技術的な問題(フェイクTOCやC1、C2エラーの問題)が解消されて、実質上、普通のCDDAに出来ます。こうしてリッピングによって複製されたバックアップは、CDプレーヤーに対する負担が減ります。音質も向上します。(最近になって、リッピングしてバックアップを取っても音質が向上しないという話が見られるようになりました。マスター自体の音質を落としているという説がありますが、、ほんとにそこまでやるでしょうか。。。)
コピーしたら問題ないディスクが出来るなんて、まったく本末転倒もいいところです。
半数のパソコンのドライブで、何の障害もなくリッピングコピーができます。これを個人で楽しむ範囲で使用する場合、著作権の侵害には当たりません。

また、CCCDを読めないドライブでも、簡単な手法で読めるようになることがあるそうです。ネット上で検索したら読めないドライブで読めるようにする方法が書いてあるサイトが見つかると思います。最近は、本屋でも手法を特集したムックが並ぶようになりました。フェイクTOCを無効にすることで読めるようにするようです。なんでもセロテープか、水性マーカーをちょこっと使うのだそうです。

しかし、バックアップに際してのC1、C2エラーによるドライブへの負担はどのような方法を取っても変わりません。
またバックアップのために、ディスク自体を加工したり特殊なソフトを利用するのは、厳密には著作権法違反になるそうです。
あくまで自己責任で行って下さい。

従来のコピーによるバックアップ

これはバックアップといえるかどうか、、。
ともあれ、CDプレーヤーのデジタル出力からMDにコピーすることは可能です。ただし、輸入盤のCCCDでは出来ないそうです。
また、当然ですが、アナログ出力を使ってMDやカセットテープなどに録音することは可能です。
...バックアップというよりもダビングコピーですが。
なんにせよ、コピーを聴く分にはコンポへの負担はないわけです。

こうした従来の方法でのバックアップが出来るのは、CDプレーヤーでCCCDを再生できた場合に限ります。
当然、再生するプレーヤーには負担がかかります。、、
結局、自己責任でやっていただくことになります。

こうまでしないと安心して聴けないなんて、おかしいんじゃないの?
リッピングでバックアップ出来るって、著作権保護になってないんじゃないの?

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コンポに不具合があったときには、、

CCCDメーカーの姿勢は法的な問題にならないのでしょうか。
CCCDをリリースしている企業が、製造者の責任をはたしていないのではという指摘ですが、ユーザーへの補償を謳った「PL法」では公正取引委員会が取り上げない限り問題にはならないようです。CCCDによるコンポへの負担が故障の原因と断定できるかどうかについては、現在、国民生活センターで調査中です。検証のためには、問題を生じた場合のデータも多く必要になるだろうと考えられ、回答が出るにはまだ時間が必要になりそうです。
2ちゃんねるでの議論によると、ユーザーが訴訟などを起こすとしたら、返品に応じない販売店に対してになるようです。メーカーに対してはコンポの故障がない限り訴える権利がありません。また、故障の原因がCCCDにあると断定できない限り勝てそうにない、とのことです。
法の目をかいくぐって売られているのがCCCDということです。

現在、CCCDのメーカーは不具合があっても補償しません。オーディオメーカーに補償を求めるのも筋違いです(規格外ディスクですから)。
おかしな話です。しかしCCCDメーカーは耳を貸しません。

しかし、状況は少しずつ変わりつつあるように感じます。
フランスでは、ユーザーの女性がEMIに勝訴しました。聴けない場合は補償しろという判決です。
日本で何らかの形で訴訟になるようなことがあるなら、このフランスでの判決は大きな後ろ楯になりそうです。

現状で、ユーザーに出来ることは以下のとおり。

1)国民生活センターに連絡すること。

直接の補償はありませんが、不具合の情報の蓄積が将来的にCCCDを廃止させることに繋がるかもしれません。
CCCDのメーカーによる補償に繋がるかも知れない?、、これは、わからないですが。
国民生活センターへのリンクは、こちらです。http://www.kokusen.go.jp/
相談窓口の説明はこちら。メールだけでは相談できませんので、説明をよくお読みください。

2)CCCDを使わないこと

使わなければ、被害に遭うことはありません。
売り上げが下がらないとCCCDを売っている企業は気付きません。
このサイトでは不買を推進しています。親しい人には問題を伝えて、被害の拡大を止めて下さい。

CCCDやレーベルゲートは買いたくない。お店での注意点は?
補償されないことについて、もう少し詳しく知りたい。
CCCDの問題点は?

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改訂項目

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