Java Scriptで動作します。ブラウザによってはうまく動作しません。
というか、正常な動作を確認できたのはSafariだけです(汗。
一応読めるとは思いますが、読めない場合はJava Scriptをオフにして下さい。
(2003.12.01.)
「CCCDってなに?」
コピーコントロールCDの略です。
デジタルコピーに制限をかけることで、ユーザーがCDをコピーして著作を侵害するのを防ぐ、という名目で導入されたものです。
CDS(Cactus Data Shield)という技術を利用していますが、多くの問題が指摘されています。
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「コピーコントロールってなに?」
パソコンでCDをリッピングして複製コピーを作るのを防ぐという意味ですが、きちんとしたコピープロテクトとは別物です。コピーコントロールという通称はエイベックスが考え出したものです。
プロテクトとコピーコントロールって違うんですか?
「CCCDってCDーRにコピーできないの?」
出来ないということになっていますが、現実には多くのパソコンでコピーが可能です。最近では、むしろ出来ることのほうが多くなっているようです。これはドライブによって違っているという話です。
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「CCCDってMDにコピーできないの?」
MDにコピーできるかどうかは、コピーコントロールと関係ありません。日本製のディスクは大抵MDにデジタルコピーできるようになっていますが、欧米製のものでは普通のCDでも出来ないものがあります。
再生が出来たらアナログでのコピーは可能です。
「CCCDってマックで再生できないの?」
出来ないということになっています。これは、Windows用としてCCCDに収録されているプレーヤーと圧縮音楽ファイルをマッキントッシュでは使えないからです。これはUNIXでも同様です。
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しかし現実には音楽CDとして認識されて再生可能なことがしばしばあります。
「なんでコピーコントロールディスクなんて売ってるの?」
違法コピーから著作権を保護するためだとコピーコントロールを採用しているメーカーは主張しています。違法コピーによって売り上げが低下し、損害を被っているという主張です。
著作権ってなに?
「コピーできないってなんかむかつくんですけど」
そうですね。
法律上は購入者が自分で使用する範囲で行うコピーは、違法ではないとされています。コピーコントロールはそういった使い方さえ制限しようとするものです。
著作権ってなに?
「コピーできないと何かと困るんですが」
まったくですね。
カーステレオでコピーを聴いたり、mp3プレーヤーにコピーして聴いたりすることが、出来なくなる人もいるでしょう。
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コピーコントロールを採用しているメーカーは、著作権侵害を防ぐためだと主張しています。しかし、実際にはコピーできてしまうことがしばしばあります。
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「カーステレオで聴けないと聞いたんですがホントですか?」
カーステレオではCD−Rドライブを流用することがしばしばあります。こうしたプレーヤーの場合、誤動作を生じて正常に再生できなかったり故障することがあります。
正常に使えるように見える場合でも、継続して使用するうちに故障することがあります。コンポには必ず負担がかかると考えて下さい。
「普通のコンポでも再生できないことがあるの?」
あります。
オーディオメーカーはコピーコントロールディスクの再生保証をしていません。コピーコントロールディスクのパッケージ自体にも聴けない場合があると書いてあります。
聴けたとしても、コンポには負担がかかります。
「コンポが壊れることがあるってホント?」
ホントです。
再生に際してドライブやピックアップに負担がかかります。
「パソコンに入れたら何かインストールするといわれたんだけど」
Windowsの場合、CDの自動演奏機能がONになっている時にCCCDを挿入すると強制的にプレーヤーがインストールされます。アンインストーラーも同時にインストールされますが不完全なものです。
これをアンインストールするための完全なアンインストーラーがフリーウェアとして出回っています。
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「簡単にコピーできるって変な話ですね」
まったくです。
著作権保護のためというにはお粗末すぎます。なぜこんなものを採用しているのか、メーカーの考えてることは全くナゾです。
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「ソニーのレーベルゲートCDってなに?」
CCCDに収録されているPC用圧縮音源とそのプレーヤーの代りに、ソニーのサーバーにつなげる機能が付いています。
CDをパソコンでコピーする代りにサーバーから音楽ファイルをダウンロードする、という仕様になっています。ダウンロードには2回目からお金がかかり、全曲分の料金を払わなくてはなりません。
それ以外はCCCDと同じと思って差し支えありません。
CCCDってなに?
「ホントは音楽CDじゃないとききました」
コピーコントロールディスクに使われているCDSという方法は音楽CDの規格であるレッドブックに準拠していないので、正確には音楽CDではありません。
コピーを防止しようとして、わざと規格に沿わない作りにしており、工業製品としては他に例を見ないものです。規格外なのでいろんな問題が生じます。
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「再生できないことがあるのはなぜ?」
CDプレーヤーと名が付くものは、音楽CDの工業規格に沿った作りのディスクを再生するように作られています。コピーコントロールディスクは、わざと規格外れにして誤動作を誘発するように作られているディスクですから、聴けないことがあります。
「オーディオメーカーは何て言ってるの?」
コピーコントロールディスクの再生については「保証しない」とするメーカーがほとんどです。唯一保証しているメーカーも「テストに使用したディスク以外のものについては保証しない」としています。
コピーコントロールディスクは規格外ディスクですから、これを再生していてコンポが故障した場合、保障期間内であっても、コンポメーカーの保障を受けられません。
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「聴けなかったらどうすればいいでしょうか?
こんなとこでしょうか。
「コンポが壊れたらどうしたらいいですか?」
残念ですが、コピーコントロールディスクは規格外ディスクですから、もともとCDプレーヤーが壊れても不思議ではありません。コンポメーカーの保障もありません。
自費で修理に出すか、買い替えましょう。
ただし、修理したり買い替えたとしても、問題のディスクが聴けるようになるという保障はどこにもありません。
(explanationへ)
「パソコンで聴いたら普通のCDより音が悪い気がします」
Windowsでは、専用のプレーヤーで圧縮音源を再生するようになっています。これはCDプレーヤーが再生する音楽データとは別物で、圧縮されているので音質は良くありません。
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「ミュージシャンはコピーコントロールに賛成してるの?」
反対を表明しているアーティストは、たくさんいます。
賛成を表明しているアーティストは、ほとんどいません。
アーティストはレコード会社との契約に縛られて言いたいことも言いにくいのが現状です。
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「コピーコントロールディスクで出してる歌手と、出してない歌手がいるのはなぜ?」
少しですが、コピーコントロールに賛成しているアーティストがいます。
反対しているアーティストの場合、所属事務所の都合や契約の関係でコピーコントロールディスクになったり、ならなかったりしているようです。アーティストの意向が反映されるかどうかも、ケースバイケースのようです。
「CDSの問題って?」
詳しくは書ききれません。
まず、わざと音楽CDの工業規格を外して作った規格外ディスクであることに由来するもの。聴けないことがある、コンポを傷める、などです。
あと、コピー防止にならないこと。
そして、こうした問題について販売している企業は無視していることです。
(explanationへ)
「コピーコントロールディスクって、誰が作ったの?」
日本で使われているコピーコントロールは、CDS(Cactus Data Shield )という技術を使っています。これはイスラエルのMidbarTech社(現在、アメリカのマクロビジョンが吸収)という企業が開発したものです。
レーベルゲートCDはソニーがCDSにネット接続機能を追加して作ったものです。
「コピーコントロールディスクって、いつからあるの?」
2000年頃、アメリカとドイツでCDSの初期バージョンを使ったディスクが販売されました。
アメリカでは普通のCDとして売られたため、現在訴訟になっています。ドイツでは、聴けないという苦情が殺到し販売中止となりました(現在は、CDSの新しいバージョンが再導入されています)。
日本での販売は2002年3月に、エイベックスが発売したのが最初のようです。
「海外でも売られてるの?」
アメリカでは、現在はほとんどコピーコントロールディスクは販売されていません。イギリスも案外少ないようです。
EUでは導入されていますが、フランスで訴訟になりEMIが敗訴しています。
他にも南米などあちこちで導入されているようです。EMIは世界中で全てのディスクをコピーコントロールにすると言っています。
またコピーコントロールディスクといってもいろんなものがあってわけがわかりません。
(explanationへ)
「音楽CDって色々あるんですね」
一般的なCDはCDDAというもので、レッドブックという規格に沿ったものです。
音楽以外にパソコンで再生できるファイルをおさめたCD-extra(エンハンスドCD)があります。これにはブルーブックという規格があります。
次世代規格としてSACD、DVD-Audioなどがあります。
「プロテクトって何?」
デジタルメディアがコピーされないようにすることをいいます。
従来はデジタルコピーの防止だけが考えられていましたが、将来はアナログコピーも制限がかけられるようになるかもしれません。
「プロテクトとコピーコントロールって違うんですか?」
プロテクトはコピー防止技術の総称です。
コピーコントロールは、日本でCDSを採用するにあたって作られたことばで、CDSにあまりに問題が多いがためにプロテクトの専門家は「あんなものはプロテクトといえない」と言い切っています。
海外では使われない言葉で、コピーコントロールもcopy protectと呼ばれているようです。
「MDにコピーできないのはコピーコントロールと違うんですか?」
MDにデジタルコピーできるかどうかは、CDDAの規格によってCDに書き込む場所が決められています。MDへのデジタルコピー防止は、コピーコントロールを行わなくても可能です。規格に沿ったプロテクトということです。
プロテクトとコピーコントロールって違うんですか?
「著作権ってなに?」
著作者の権利と、著作物の利用に関係する権利の総体です。著作物が無断でコピーされて売られたり盗作されたりして、著作者が不利益を被るようなことがように、という考え方です。
現在、ユーザーのコピーが蔓延しているせいで、音楽や出版物などの企業の売り上げが減り、経営が悪化して作品の制作や提供を続けていけなくなるのではないかと心配されています。
コピーすることは著作権侵害なの?
「コピーすることは著作権侵害なの?」
ディスクを買った人が個人的な使用の範囲でコピーすることは、著作権法にも認められています。
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コピーコントロールはそうした使用法も制限しようとしています。
コピーしたものを売ったり、不特定多数に配ることは、違法です。「海賊行為」と言われる行為です。最近こうした行為が違法であることに無頓着な人が増えており、問題になっています。
「どうやってコピーできないようにしているんですか?」
簡単にいうと、エラーを組み込んでいます。
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音楽ファイルの情報を書き込むTOCに嘘の情報を書き込んでいます。また音楽ファイル自体も、読み取りエラーが生じるように作られています。
こういったことのせいで確実にCDプレーヤーに負担がかります。聴けなかったり音質が劣化したりするだけでなく、コンポが故障する原因になっています。
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「パソコンによって読み込まれ方が違うみたいですね」
コピーコントロールディスクはパソコンではもとの音楽ファイルを読めないとされていますが、実際には、普通の音楽CDと同じものとして読むことが可能なことが少なくありません。使用しているCD−Rドライブによって違うという説が一般的になっています。
リッピングが可能なドライブも増えており、いよいよ著作権の保護の役には立たなくなっています。
「コピーコントロールディスクに対応したコンポを作ってほしいのですが」
コピーコントロールディスクは規格外ですし、どのような仕様なのか公開されていません。しかもバージョン違いがあったりするので、対応するコンポを作ることは不可能です。
「アーティストが反対してもコピーコントロールディスクになるの?」
アーティストは契約上、自分が作った音楽を、プロダクションに売ることしか出来ません。どの作品をリリースするかとか、どんな形でリリースするかなどはプロダクションに決定権があり、アーティストはプロダクションの決定に従うしかありません。
それでもいやならプロダクションから離れるしかありません。
コピーコントロールに反対してるアーティストは誰ですか?
「聴けないことを友人に話したら、怪訝そうな顔をされました」
コピーコントロールディスクの問題点はほとんど全く報道されていません。報道されていませんから「そんなことはどうでもいいこと」と思う人がほとんどのようです。
レコード協会やレコード会社による情報操作が行われています。アーティストの公式掲示板で情報操作が発覚して、閉鎖に至ったケースもあります。
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「聴けなくても買った人の責任というのは、ありなんですか?」
常識的に、なしでしょう。
フランスでは訴訟になり、EMIが敗訴しました。聴けない場合は補償するようにという、ごく当たり前の判決です。
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「聴けないので販売店に返品したい」
運が良ければ返品を受け付けてくれるかもしれません。
コピーコントロールディスクのメーカーは販売店に返品を受け付けないように通達を出しています。
返品に伴う返済費用は、販売店の自己負担になります。
コピーコントロールディスクのメーカーは聴けなくても補償しないと言っています。
「聴けないので苦情をいいたい」
苦情は規格外品を売っているCDメーカーにすべきでしょうが、通り一遍の応答しか得られないことがほとんどです。コピーコントロールディスクのメーカーは、聴けないのは買った人の責任である、としており、聴けなくても補償はされません。
消費者センターに話を持ち込むという方法もあります。
「繰り返し聴くうちにコンポの調子が悪くなったんだけど、コピーコントロールのせい?」
可能性はありますが、わかりません。コピーコントロールディスクによって生じる負担は老朽化と区別がつかないと言われています。
連続再生で確実にドライブが壊れる、という雑誌の記事があります。
(explanationへ)
「コピーコントロールに反対してるアーティストは誰ですか?」
山下達郎、宇多田ヒカル、ECD、向井英徳、アジアンカンフージェネレーション、浅倉大介、阿部義晴、矢井田瞳、曽我部恵一、秋沼元昭、他にもいると思います。音楽評論家や録音エンジニアにも反対している人がいます。
(explanationへ)
コピーコントロールを推進している企業からリリースされる場合、アーティストが反対でもコピーコントロールディスクになることは多くあります。しばしばCCCD回避のためにエンハンスドCDが採用されるケースがあります。
「聴けないので起訴したい」
フランスではユーザーが勝ちました。
がんばってください。
しかし、日本は消費者保護の法制度が脆弱で、フランスと同じようにはいかないかもしれません。もし訴訟になるなら、フランスでの判決はユーザーに有利な材料になるかもしれません。
「だれがコピーコントロールディスクにしようと決めたんですか?」
はっきりとわかりませんが、アメリカのRIAAや日本レコード協会がコピーコントロールを推進しています。著作権強化に関わっているアメリカの議員なども関与しているようです。