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2006

01.24. コロを黒檀にしてみた

カツラ材、太さ25mm、長さ30cmの丸棒を、スピーカースタンドと御影石ボードの間に使用。
素人の当て推量ですが、今までのまとめ。

サイズは、あまり小さすぎても固有振動の影響が大きくなりすぎて問題らしい。
ある程度以上の質量が必要なようです。
多分、市販のインシュレーターでも同様の傾向はあるんじゃないか、と思う。同じ材質なら、大きいインシュレーターの方が癖が出にくい傾向があるかも知れない。ただ、接触面積とかの兼ね合いもあるだろうけど。

T字配置は、実は不安定だったことが分かった。
コロの太さが不均一なせいか、スタンドが歪んでいるのか、理由は分からないのですが、わずかにガタが出る。スピーカー台が横に転がったりします。
そんなことになるよりは、二の字に使う方が安定している。
以前、市販のインシュレーターでT字型のがあったようですが、製品では当然そんなことはないと思われますけど。

さて、と。材質の問題について。
カツラのコロというのは、悪くはないんだけど、なんか柔い。
聴きやすいのは悪くないとは思うんだけど、、。

そこで、コロを黒檀にしてみました。
同じサイズだったら比べられたんだけど、店頭になくて違うサイズに。
太さが22mm、長さが40cm。これを二の字に配置。

音の方は、なんとなくクリアになったような、、。
SNが向上したような、、、
いくらか、落ち着いた音色になったような気が、、。
よけいな響きが付かなくなったような感じです。不思議に地味です。
そのぶん、音楽の情報そのものが浮かび上がって、聴き取りやすくなったような気がします。
ピアノの音がきれいに聴こえます。
黒檀は比重が大きく叩くと乾いた音がします。カツラはちょっとガサガサした音ですが、黒檀はきれいな音です。
再生音にも、そのあたりは少し影響している可能性がある。

しかし、これはなかなか良いかも。

他に使えそうな材質、、、金属、ガラス、、。
しかし、適したサイズ、形状をしたものを入手するのが困難。
ALTES製の、径30φ長さ250mmのパイプ型インシュレーターがありますが、2本で28000円。スピーカー2台だと5万円以上。ちょっと買う気しない、、。
まぁ、当面、黒檀コロでスピーカースタンドの足回りは固定してみます。

しかしコロを使っても、床下への振動を完全になくすことは不可能のようですね、、。使う場所の問題だろうか。

振動板
エンクロージャー
(1)
スピーカースタンド(MST-40H)
黒檀円柱コロ(直径22mm長さ40cm)
御影石ボード
(3)
MDF板(厚さ5mm)
フローリング床

ネット上には(1)の場所にコロを使うといいと書いているサイトがあります。ただし、小型スピーカーの場合ですが。
このサイトではブチルの併用を推奨していますね。

この場所は、かつては試行錯誤の末、直置きがベストと決定しました。コロは試してないんですが、、。
当時の床は、コンクリートでした。
直置きというのは、エンクロージャーの振動をスタンドにほとんど全て伝えるということだと思います。スタンドの付属スパイクなんて、高域はともかく低域については効いちゃいなかったはずです。ここもほとんど直結状態。だから振動エネルギーは、ほとんどがスタンドからアースになっていた床に伝わり、その先で処理されていたと考えられます。床が頑丈だったから、直置きで良かったんです、たぶん。

つまり、現在の状況とは違います。現在は、床がアースになってくれません。

最初は、スタンドの付属スパイクからMDF板を通して床に振動がだだ漏れの状況、、。
正直、音楽を聴ける状況ではなかった。

そこで御影石とJ1インシュレーターの導入。
この段階で、振動エネルギーの処理はJ1インシュレーターのスパイクの先端と御影石の接点だけで行われていた、と言っていいかも。
いや、違う。スピーカーの天板に載せているウェイトも関わってる(しかしこれについては後日、気が向いたら)。
これらだけで、引っ越す前のように良好にエンクロージャーの振動が処理出来るかどうか。
スタンドのタテ振動子の振動が強かったり、レゾナンスチップが効いたことから考えるに、かなり怪しい、、。
床は鳴り、箱鳴りも取りきれない状態か。
それでも、何もしないよりかなり良かった。

その段階でコロを導入。
振動エネルギーはコロと御影石ボード、鋳鉄のスタンドの接線で処理されてる筈。
床の振動は、確かに減っている。
コロを黒檀にして、さらに音質は改善しているようです。
スピーカースタンドのタテ振動子の振動も、以前より減っています。
このタテ振動子って、問題となる振動があるかどうかのセンサーみたいな使い方が出来るかもしれない。

さて、(1)の場所にもコロを使った場合、エンクロージャーの振動を減らすことが出来るのかどうか、、。

物理的インピーダンスが高い場所で、振動のエネルギーが消費される。
インシュレーターと御影石の接点、コロの接線は、物理的インピーダンスが高く、しかも振動エネルギーがオーディオ的に良好に処理され、たぶん、エネルギーが熱に変換されている。
そんな場所を作ることで、他の場所、床やエンクロージャーで「良くない形で消費される」振動エネルギーを減らしている。

以前、(1)にインシュレーターを入れたときは、逆に箱鳴りが強くてまずかった。
これはインシュレーターでエンクロージャーの振動を処理しきれなかったってこと。
逆に箱に振動エネルギーを処理させたり、インシュレーターの固有振動で音を汚す結果になってた。
直置きだと振動がエンクロージャーからスタンドにスムーズに流れ処理されるようになり、コンクリートの床ではそれが良かった。

現在は、コンクリの床ではなく、コロで処理してるわけですが。
それがコンクリ並みの処理能力に達してるかどうか、ってこと。
かなり迫ってきてる気はしますが、今となっては比較出来ない。記憶に頼るのは危険だけど、、、ちょっと足りない気がする。

現在、エンクロージャーとスタンドは一体化してると言ってもいいかと思うんですが、コロを入れるとこれが分割されるんだね。
下手なインシュレーター入れるよりもいいかもしれないが、、、どうだろう。


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