著作権について考えたこと

このサイトを建てるにあたって、画像/映像関連の著作権の周辺をちょっとあたってみました。
ファンサイトや同人の活動は、いろいろ想像した以上にむずかしいことになっているようです。
サンライズの対応やポケモン同人誌に関する問題など。

感じたのは、CCCD周辺の音楽の問題と共通したことです。
どちらも、著作権を保有する側がそれを守ろうとすることでユーザーの活動/楽しみ方に制限がかけられてきているということ。
著作者/制作者の権利は重要です。
しかし最近起きていることには、著作権を適用することの過剰を感じています。


CCCDに関しては、
再生するコンポが制限されたり、カーステレオやパソコンで再生できないケースが多いこと
将来的な再生の可能性が制限されること(CCCDが規格外ディスクであることに由来する)
音楽家は契約によって、著作権を実質プロダクションに譲渡しているらしい。
プロダクションがどういう形で販売しても構わないということになっている。

画像/映像に関しては、
画像の使用に関して届け出が必要としているケースがあります。
サンライズはファンサイトでの画像の使用を原則禁止にしています。
ファンが自分で描いた/書いた二次創作作品に関しても届け出が必要であり、サンライズが用意したサイトで紹介することとしています。
つまり、その作品を他で使用してはならない。
これは、二次創作に関しての著作権は認めないのと同義で、実質サンライズ傘下以外でのファン活動は禁止ということです。
サンライズ傘下に集められた二次創作の著作物は、サンライズに提供されたもの、ということになります。


両者にいえることですが、基本的に
「メーカーが提供する楽しみはメーカーが管理する権利がある」
という姿勢があると思います。

僕は「コピーについて思うこと」で、音楽のコピーについて思うことを書きました。
音楽に関しては、コピーによって音楽文化の下地が作られていると個人的には思っています。
また音楽活動においても、他の音楽家の演奏をコピーすることから音楽家は出発します。
著作権の厳格すぎる過剰な適用は、音楽文化自体を破壊する、と思っています。

画像/映像関係についても同様の事を感じます。
ファンサイトや同人活動の多くは、基本的に遊び場だと僕は思っています。
子供の頃、ノートにキャラクターの似顔絵やロボットなどを描いて友だちと見せ合って遊んでいた延長線上にあるものです。
遊び場は、厳密な管理には相応しくありません。
CCCD問題にもいえることですが、著作権をもって管理することでその文化が閉塞するのでは?という気持ちがあります。

現在の著作権法規には、ユーザーの楽しみという視点が欠落しているように思います。
昔はそれでも良かったのでしょうが、現状をみるとそれではまずいようです。


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このサイトで加工した画像を使えないかと考えましたが、現状では使わずに様子を見ることにしました。

僕はアニメ/コミックスのファンサイトのあり方に詳しくありません。
何が良くて何が悪いのか、きちんと知っていません。
万に一つでもこのサイトの有り様が他のサイトにとって迷惑になるようなことがあってはまずいと思ったからです。
うちのようなしょぼいサイトで、考え過ぎかもしれませんが、一応。
ここは、No!CCCDサイトでもありますから。



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