TEAC VRDS-25Xs/3

インシュレーターって

さて、取りあえずいい感じで鳴り出した25Xsですが、まだセッティングの課題はあります。
まず、ラック(これは未だに課題。。。)
それからインシュレーターです。

VRDS-25Xs付属のスパイク脚は良くない、という世評でした。
自分としては、いわれるほどひどくはないんじゃないか?と思いはじめていました。
しかし。
・・・。
こうも大きく音が変わるコンポは使ったことがありません。
インシュレーターはどうなのか?
好奇心もあって、何か使ってみようと思いました。

経験上、音を整えるタイプは合わないのではないかと思っていました。
J1青の効果が出なくなってきたし。
コンディションが悪いときはそれを隠してくれるけど、今はそういう状態じゃない。
多分、よりハード系のほうがいい結果になる。

まずは、手もとにあったJ1黒のコーンを使ってみました。
青よりも硬く、かつ固有振動の少ない素材です。
底板自体を3点支持で支えるようにしました。
結果は、、たしかに良くなるけど、、。

やや地味な感じになります。窮屈といえばいいか、、。
情報量自体は増えてトータルとしては良くなるのですが、楽しめません。
しかしインシュレーターを使った方がよさそうだと感じました。
もともと付いているスパイク脚は、少し金属っぽい響きが付くような気がします。

そこで購入したのが、、オーディオリプラスの石英ガラスインシュレーターでした。
定価の半額ぐらいで安売りされてましたし、いつか試してみたいと思っていたので。
最初にこれ以外のものを入手していれば、他のものも試していたかも知れませんが、、
これで、決まってしまいました。

石英ガラスを25Xsの底板と御影石の間に入れて3点支持にしました。
25Xsは重いので、1個ずつ入れていたら石英ガラスは荷重で欠けてしまいます。
(1個、欠けさせてしまいました)
そこで3mm厚のゴムシート片を重ねて25Xsを持ち上げ、3つのインシュレーターを下に挿入します。
そのあとゴムシートを抜いていって25Xsを徐々に降ろすようにしました。

このインシュレーターの音の透明感、SNの高さはちょっと信じられない感じでした。
各々の音像がひきしまり、間の空間がぽかっと遠くに抜けてしまいました。
見通しがよく、実在感がある音です。
もう、これでいいや、、
クリプトンのも考えてたけど、音の好みの方向性からいってもこれで決まり。
石英ガラスと御影石の組み合わせが、相乗効果を生んだのかも知れません。

石英ガラスを使ってから、天板の上の御影石ウェイトを外してみました。
かなり効果があったはずのウェイトですが、効果の大きさは小さくなっていました。
やはり、インシュレーターによって筐体の振動自体がかなり減弱しているのでしょう。

2003.02.05. 現在

2003.11.04.追記

OdeonLiteとデジタルケーブル

さて、セッティングは一応一段落付いたとして、、外付けDACで音が変わるというのは?
VRDS方式はCDトランスポートとしても高い評価をされています。
DACで音が変わるというのは、やってみたいな。

不満があるとすれば、クラシックのオーケストラなどの奥行きが出ないことでした。
スピーカーにも難があるのですが、、
JBLのコンシューマーモニター型は大抵音が前に出るといいます。
しかし、4425mk2は他のコンシューマーモニターとは毛色が違うらしいからなぁ、、。
やってみないとわからない。

当時話題のDACにOdeonLiteがありました。
真空管のような音色で、音の奥行きがある。ということだったと思います。
あんまりそういう評価をされているDACはなかったように思います。
これかな?
徳島のオーディオ店が、試聴をさせてくれるというので借りました。
デジタルケーブルは、たしか店が貸してくれたと思います。メーカー、型番は忘れました。

音の雰囲気が、少し変わりました。
若干ソフトになり、やや奥行きも増した気がします。しかし期待した程ではない感じです。
あんまりレベルとしては内臓DACと変わらない?
情報量は、若干Odeonのほうがあるのかな、、、微妙。
デジタルケーブルで変わるだろうか、、?

結局、OdeonLiteをゲットしました。

このOdeonLiteですが、試聴段階でいろいろと試していました。
なんとかの一つ覚えで何ですが、これにもウェイトを載せてみました。
というか、CDが上に積み重なっていって、結果的にウェイトになりました(w
やはり、ウェイトが載っていると、音が引き締まる傾向が出てきます。

インシュレーターも試したのですが、逆にこちらはあんまり変化がない、、。
底板を直に支えても、変化がない?
もともと付いているのはゴム足ですし、あんまり関係ないのかも。
インシュレーターがシャーシの振動対策にあんまり関係ない構造になのかもしれません。
よほどウェイトの方が違いがありました。

ウェイト以上に音質に影響したのは、ボリュームの位置でした。
OdeonLiteはボリュームが付いていて音量調節が出来るようになっています。
デジタルソース用のプリアンプとして使えるというわけです。

ボリュームの位置によって、かなり音質に違いがありました。
これは、アンプでも見られることで珍しくないのですが、これで音質の調節ができそうです。
しぼると柔らかく、あげると固い音になります。
3時の位置が一番良好なようで、輸入代理店もその位置での使用を推賞しています。
ただし、birdland audioは12時の位置を推賞しています。
柔らかすぎると思うんですけどね。

さて、デジタルケーブルをいくつか試してみました。
とりあえず、岡山のオーディオ店で型番無しのデジタルケーブルを購入しました。
端子にロジウムメッキがしてあるとのこと。
これは、なんだろうなぁ、、。いわゆるクラシック向きのケーブルです。
どちらかというと柔らかい感じで、いまいちぴんときませんでした。

高松のオーディオ店で勧められたのはベルデンでした。
購入したのですが、これは失敗でした。
音が柔らかすぎて、到底うちのシステムには合いません。
高級レストランとかでBGMにするにはいいかも、という感じでした。

仕方なく、高松の大手家電店で入手したのはSAECのEFF-2000でした。
前述のケーブルよりも引き締まった感じの音質で、僕の好みに近付きました。
しかしまぁ、可もなく不可もなくです。堅実ですが、これといった驚きがあるケーブルではありません。
もうちょっと上は狙えないかな?

岡山の家電店で、XLOのUltra 4を入手しました。
これは明るい音で、いいかなと一瞬思ったのですが、そのうちに何か癖があるように感じられてきました。
しばらく使っていましたが、結局、SAECに戻しました。

そうこうするうちに、ネットで知り合った人からデジタルケーブルを何本か借りる機会がありました。
この方からは、この機会に電源ケーブルを譲っていただいています。

お借りしたデジタルケーブルは、Zaolla、ApogeeWideEyeを使用した自作ケーブルでした。
これらのケーブルは、さすがに今までのケーブルとはひと味違いました。
情報量が増え、確実に1ランク上の音を聴かせてくれました。
これに加えて電源ケーブルの効果も大きく、当時かなりの音質向上が感じられました。
電源ケーブルによって全体のクォリティが底上げされる感じです。
しかし、、、
情けないですが、当時の僕は自分が欲しい音がどんな音なのか、わからなくなってしまいました。
確かにスペックがあがっているのは分かる、しかし、この方向なのか?という感じ。
今にして思えば、かなり戸惑っていたようです。

しかも、デジタルケーブルをあれこれ差し替えて比べているうちに、デジタル出力端子が壊れました。。。
VRDS-25xsのデジタル出力端子は、実は非常に貧弱です。
もともと、CDトランスポートとしての使用は重視していなかったのでしょう。
25xsの実質的な後継機はエソテリックブランドのX-25です。これにはしっかりしたデジタル出力端子が採用されています。CDトランスポートとして使うにはこちらのほうがよさげ。
25xsを改造して端子の付け替えることも考えましたが難しそう。基盤と一体化されているようです。
時にX-25への買い換えを考えることもあるのですが、同クラスですし、、。

そういうわけで、借りたケーブルの試聴は終了しました。
電源ケーブルは、材料費原価で譲っていただけました。(つくづくありがたや)
デジタルケーブルもそういう話があったのですが、ちょっと僕自身混乱していましたし、辞退させていただきました。

この時の試聴で思ったのが、どうも音質の向上が少ないのではないかということ。
つまり、ケーブルによる音質向上を、システムの下流が十分に表現しきれてないのではないか、ということです。この時のケーブル試聴で受けた印象が、スーパートゥイーター導入につながります。

スーパートゥイーター導入によってかなりクォリティは上がりました。
現状で、デジタルケーブルの交換でどの程度の変化が現れるのかは、まだ試せていません。
というのは、スーパートゥイーター導入以降、かなり音質に満足しきってしまった、というのが大きいです。
これでもういいじゃん!というか。そういうわけで、デジタルケーブルはEFF-2000のまんま。
端子に負担もかけませんし。

しかし、最近また、なんとなく不満が出てきました。
上流のクォリティを上げたら変化があるのでは?というのは、試聴したケーブルでの効果から考えても予想できます。
近いうちにまたケーブルをいじってみたいです。

しかし、その前にVRDSドライブのバージョンアップをしようと思っています。
近日中に発送予定です。
どんなふうに変わるのか、賭けですね。

2003..11.27.追記
発送のつもりが延び延びに延びて、、予定は4月に!!
あちゃー。。。

あと、ラックかな。。。

スーパートゥイーター導入後、OdeonLiteの評価はどうなったのか。

音質は、VRDS-25xsの内臓DACと比べるとやや穏やかで、若干奥行きがあります。
情報量が導入当時よりも多くなりました。
この情報量の増加が、けっこう効いていて、穏やかといっても出るべきところはちゃんと出ている印象です。
そういうわけで、特に比較的録音の良いソースの場合はOdeonLite経由で聴くことが多くなりました。音の出方がスムーズで聴きやすいです。
導入当時は若干改善するかなぁという印象だったのが、今ならば1〜2ランク上の音が出ていると言えるように思います。

比較すると内蔵DACは、硬さが強調されエッジが強いというか。
スーパートゥイーター導入後は、そういう部分が以前よりもはっきり見えるようになりました。
そんなこんなで現在、内蔵DACからの出力はTU-875を通しています。
アンプへの直結より若干甘い音になるせいか、逆に硬さが目立たなくなるように思います。
録音の悪いポップミュージックとかはこちらで聴くことが多いです。

経路としては、

  1. 25xs → SAEC/EFF-2000 → OdeonLite → AC Design/basis 1.4 or Spase&Time/PRISM55-i → SM-SX100
  2. 25xs → SAEC/SL-1903 → TU875 → AUDIOCRAFT/MX-100 → SM-SX100

と、なっています。
1は、SN感や情報量、解像度などオーディオ的なクォリティ重視。現在AC DesignかS&Tか迷っています。
2は、むしろ録音が劣悪なソースもそれなりに聴ける感じを重視しています。といっても、やはり録音が悪いと聴きづらい傾向はありますが。1の経路よりは幾分マシです。
しかし、あんまり区別を気にせずに聴いていることも実は多いです(w;

2003.11.04. 現在


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