CCCDの問題について説明をしているページへのリンクです。
音楽ファンでコピーコントロールディスクを見たことがない人は、もはやほとんどいないと思います。しかし実際、あれは何なんだ?と思ってる人もいると思います。ということで始めます。
日本で初めて販売されたコピーコントロールディスクは、02年3月13日にエイベックスからリリースされたBoAのシングル(Every Heart -ミンナノキモチ-)だとされています。エイベックスがコピーコントロールCDを発売,国内初(ITmedia)
コピーコントロールCDというのは、実はエイベックスが日本で売るにあたって付けた名前です。あだ名みたいなもんです。
では、何にそんな名前を付けたのか?
CCCDは、パソコンによる音楽デジタルデータの取り込みを防止する技術を、従来の音楽CDに組み込んだディスクの総称です。
CCCDの多くは、イスラエルのMidbarTech社(現在、アメリカのマクロビジョンが吸収)が開発した方法「CDS(Cactus Data Shield )」を利用したディスクです。現在、日本で広く使われているのはCDS-200.0.4が主です。CDS-300が出ると言われていますが、市場に投入されたかどうかははっきりしません。CCCDには、バージョン違いがあるわけです。
「レーベルゲートCD」はCDSの亜種です。他には「Key2Audio」という方式のCCCDがあります。
じゃぁ、なんなんだCDSって?
一般的な音楽CDは、CDDAという規格に沿って作られているものです。この規格には「Compact Disc Digital Audio」というマークがあります。CDショップの3000円のやつもダイソーの100円のもこれは同じ。CDDAは、音楽CDとして「レッドブック」に決められている規格なわけです。今から20年ちょっと前にこの規格が作られ、世界的にこれからはレコードやめてこれでいきましょう、ということにしたのでした。そして81年3月に音楽CD第一号の「A LONG VACATION」が発売されたわけです。これが所謂「CD」です。
CDDA |
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PCで読めるファイルを追加したCD-EXTRAというのもあります。CD-EXTRAの規格は「ブルーブック」に記載されています。CDにCD-DAとパソコン専用のデータを共存させるためのもので、これには「Compact Disc Digital Audio+」というマークが入っています。
エンハンスドCDという仕様もあります。
CD-EXTRA | Enhanced CD |
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正確には、マルチセッション形式のCDの中に、Enhanced CD、CD-EXTRAがある、ということです。
マルチセッション形式のCDとは、1枚のCDにCDDAとCD-ROMを共存させたディスクのことです。つまり、CDプレーヤーで聴くファイルとパソコンで使用するファイルが、1枚に収録されている、ということです。
初期のマルチセッション形式のCDには、オーディオCDプレイヤーにかけると誤ってCD-ROMトラックを再生する製品がありました。これではコンポが壊れる危険があります。
そこで、安全に再生できる「規格」として作られたのがCD-EXTRAということです。
一方、Enhanced CDはレッドブックには沿っているので安全に再生できるようになっていますが、CD-EXTRAについて定めたブルーブック規格からは外れています。
Enhanced CD、CD-EXTRAについていくつかリンクします。
CD Extra解析情報(伊藤隆幸のホームページ)
アップルがCD Extra対応の機能拡張ファイルを無償で配布(PC Watch)
The License Program for Non-standard Multi-session CD Audio Discs(PHILIPS)pdfダウンロード
CDプレス仕様: フォーマット(ONE&ONLY)より、以下引用
Enhanced CD(エンハンストCD)
1枚のディスクにCD-DAとCD-ROMを同居させるために作られたのがEnhanced CDです。第1セッションに音声トラック、第2セッションにデータトラックを記録するマルチセッション形式のCDで、音声用プレーヤーでは普通の音楽CDとして再生でき、対応したパソコン等では音楽CDとCD-ROMの両方を認識します。
CD Extra(CDエクストラ)
基本的には、Enhanced CDと同じマルチセッション形式のCDです。ただし、データトラックのフォーマットやディレクトリ構造、ディレクトリ名、ファイル名、必須ファイルなどに細かい決まりがあります。誤解されていることが多いのですが、マルチセッション形式なだけではCD Extraとは呼べません。
つまり、CDDAとCD-EXTRAが、音楽CDの正式な規格、というわけです。
Enhanced CDも正規の規格に準じたものと言えるでしょう。
CD-ROMの規格は「イエローブック」に記載されています。ちなみに書き込み可能なCD−Rは「オレンジブック」。
パソコンのCD-ROMドライブは、CD-ROMを読むように作っています。で、ついでにCDDAやCD-EXTRAも読めるようになっています。
CDDAとCD-ROMは別の規格です。ですからTOCの構造が違います。
TOCはデジタルデータの住所録/身元証明みたいなもんです。これを参照して必要なデジタルデータを読み出すようになっています。
規格ってなにかというと、要するに工業製品を作る上での約束ごとです。
例えば電気スタンド。コンセントの形がいちいちメーカーによって違ったら困ります。統一した約束ごと「規格」があれば、それに合わせて作っていれば日本中どこでも使えるわけです。CDDAは音楽CDの世界的な規格で、レッドブックに約束ごとがまとめられています。この規格さえ守っていれば、CDプレーヤーと名の付くものがあればいつでもどこでも聴けるわけです。
ってことになるわけですが、CDSを使ったCCCDには以下の特徴があります。
CD-ROMドライブでの読み取りにTOCは必要なものですが、CCCDには「偽物のTOC」が書き込まれています。これのせいで、CD-ROMドライブはデータの読み取りに混乱が生じます。そのせいでデータが読み出せなくなる。時間表示に誤差が生じたり、トラックを認識しなかったり、読み込みに時間がかかったり。もっと酷いことになることもあります。
なお、フェイクTOCは音楽データとは関係ないものです。
津田大介氏の著作「だれが『音楽』を殺すのか?」によると、フェイクTOCだけではなく「イリーガルTOC」という操作も行われているということです。
これは1曲目の始まりを「−1」に設定し、TOCの情報と実際のデータにずれを生じさせるものです。
「だれが『音楽』を殺すのか?」は04年09月現在の音楽を取り巻く状況について分かりやすく網羅しており、お勧めの書籍です。
音楽データのエリア(オーディオトラック)は、C1、C2エラーといわれる読み取りエラーが大量に生じるように作られています。
CDDAのデジタルデータはまっすぐに収録されていませんし、表面にキズも出来ます。本来はそうしたことからC1、C2エラーが生じるのです。CDプレーヤーではエラーはデジタルで補正されそれっきりで音として再生されるのですが、CD-ROMドライブの場合、補正ではなく正確なデータを読み取ろうと繰り返し読み込みを試みます。キズだらけのCD-ROMが読みにくくなるのと同じ理屈。これでデータが読み出しにくくなります。
収録されている音楽データそのものは正常なのですが、細工をしてエラーが生じるようになっているらしい。
これらの特徴はレッドブックに沿わない作りですから、CCCDは実は音楽ディスクとしては「規格外ディスク」。
もっというと、CDSの手法では「規格外にしないとコピーコントロールにならない」ということです。本当は、もっとまっとうなやりかたがあるらしい。
他の規格にも沿わないつくりですから、CD-EXTRAともCD-ROMともいえません。なんだかよくわかんないディスクなわけです。
そのせいで、いろんな問題が生じることになります。
パソコン雑誌の中には、連続再生すると確実にドライブが壊れると言い切るところもあります。
最近、C2エラーを無くして、しかもフェイクTOCも弱めたCCCDが出回るようになってきています。CDSはこうした調節が出来るようです。
フランスでユーザーがEMIに勝訴したために、コピー防止能力を犠牲にして、使用上の安全性を高めるために行われていることではないかと思われますが、はっきりした理由は分かりません。
なお店頭では、従来のCCCDもエラーを減らしたCCCDも区別なく販売されていて、見分けることは出来ません。
個人的には、そんなことするぐらいならCDDAで売ればいいのに、と思います。
誤解のないように追記しますが、「最近のコピーコントロールディスクにはエラーが入っていない」と言っているわけではありません。「エラーが入っていないディスクもある」ということです。
エラーが入っているかどうか、店頭で区別することは出来ません。
実際、最近のコピーコントロールディスクであっても再生機器によっては音が飛ぶなど再生に問題を生じることがあります。
聴けるかどうか分からないという状況は、何ら改善されていないのです。
CCCDにはパソコンで音楽データを再生するようにプレーヤーが入っています。再生するといっても元の音楽データではなく、Windows用に別に収録された音質の悪いファイルを再生します。このプレーヤーは、Windowsの自動演奏機能がONになっていたら「勝手にインストールされる」もので、すこぶる評判がよくありません。アンインストーラーもインストールされますが、不完全なものです。(フリーウェアの完全なアンインストーラーが作られています。詳しくはこちらで。エイベックスとは関係ありません。)
こちらはエイベックスが配付しているアンインストーラーです。開発に時間がかかったんだそうです、、。
なお、このプレーヤーはマッキントッシュやUNIXでは使えません。
最近のCCCDでは、プレーヤーのインストールに際してユーザーが選べるものも出回っているようです。
CCCDにはどんな問題があるんですか?
規格外だと、どんなまずいことがあるの?
CCCDが規格外だなんて聞いたことがないけど?
ここでいうコピーコントロールとは、PCでのリッピングを防止する技術を使っている、という意味合いです。
CCCDの多くはCDSですが、それ以外にも何種類かコピーコントロールを謳うCDがあります。
04年09月末、SMEはプレスリリースを発表しました。
ネットワーク認証型コピーコントロールCD “レーベルゲートCD”仕様の終了について(SME)
SMEはコピーコントロールから撤退するということです。
レーベルゲートCDはソニーミュージックエンタテイメント(SME)によるコピーコントロールディスクの仕様でした。一枚一枚にIDが入っていてSMEのサーバーに繋げて認証を行う機能が付いており、PCでの再生に対応しています。インストールされるプレーヤーはソニーが音楽配信に使用しているものです。つまり認証を行うことでPCでの再生が可能になるということです。
注意すべきなのは、この方法でPCで再生しようとするとPCへのコピーに料金がかかるということです。一回目は無料ですが二回目以降は「1曲200円×収録曲数」の料金を払わなくてはなりません。聴きたいのが1曲でも「収録曲数」分の料金がかかります(なんでこんなことにしたんだろう)。
はっきりいってやっかいで、すこぶる不評でした。
認証のためにサーバーにアクセスする利用者は非常に少なかったようです。
音楽データのエリアはCDSに準ずるもので、C1、C2エラーも発生します。規格外でもあり「CDSの亜種」といっていいディスクです。
03年11月06日からは、レーベルゲートCD2というのがリリースされていました。
これは従来のレーベルゲートCDをふつうのCCCDに近付けたようなもので、ほとんど意味はありません。むしろ、これでアルバムもコピーコントロールディスクに出来るようになり、ユーザーはエラー入りのディスクを購入せざるを得なくなりました。
ソニーの子会社の「Sony DADC」が開発したもので、CDSと違って音楽データのエリアはレッドブックを守っています。しかしフェイクTOCがあり、PCへの負担はCDSよりも大きいようです。新しいタイプのKey2はPCへの負担は少なくなっています。
実際問題として、CD−Rドライブを流用したCDプレーヤーでは再生時の危険が大きいのではないかと推測します。
ゾンバレコードが採用しています。
(key2audio)
日本国内ではありませんが、海外では「SafeAudio」「MediaCloQ」などといったようなものがあるそうです。
輸入盤を購入する時注意が必要かもしれません。いずれもレッドブックから逸脱しているそうです。
韓国には「ALPHA-Audio」というものがあるそうですが詳細不明です。規格外ディスクの可能性が高いと思われます。
音楽CDの規格、レッドブックってなんですか?
規格外のコピーコントロールディスクで生じる問題は?
著作権保護のためにコピーを防止するCCCDの導入も仕方ない面があるのでは?
アメリカで、03年秋から採用されています。
これはどうやらCD-EXTRAで、規格に沿ったコピーコントロールディスクだ、と考えられていました。
コピー防止機能はかなり弱く、プロテクトというよりはWindowsの特性を利用したギミックです。
Windowsの自動演奏機能がONになっているとプレーヤーがインストールされます。03年秋当時は、このプレーヤーのせいでパソコンがフリーズすることがあったようです。
CDS-200と違ってインストールするかどうか確認が出るという話でしたが、強制インストールされるという話もあります(memory labより)。
ギミックをクリアすれば普通のCD-EXTRAとしてコピー可能ですが、アメリカではこれは違法であると判決が出たようです。
04年6月、MediaMaxCD-3を使ったディスクが全米チャートのNo.1になったという報道がありました。
コピー防止機能付きCDが全米ヒットチャートでNo.1に(cnet japan)
最初のリリースから半年が経ちましたから上記のフリーズの問題は対策がなされているかもしれませんが、海外のネットニュース記事への読者の書き込みでは、カーオーディオで認識されなかったという報告があります。
こうなると、CD-EXTRA規格に沿ったものかどうかよく分かりません。
たとえ規格に沿ったものであっても、再生に不具合があり補償されないのではCDS-200とほとんどかわるところがありません。もしかしたらオーディオトラックのみCDDA規格に沿った、Key2Audioのような仕様の可能性もあると思います。
本当はどんなディスクなのか、今後の情報の蓄積が必要と思われます。
MediaMaxCD-3に関する報道について、CCCD日誌でリンクしています。
以下は、コピーコントロールというよりも「正規のプロテクト」がされているディスクというほうが正しいでしょうか。
規格外の諸々のCCCDとは違って、コンポへの負担などの問題がありません。
問題は再生できるコンポの普及率です。あと、音楽業界が本気で取り組む気があるか、でしょうか。
音楽CDの次世代規格です。コピー防止機能がほとんど全くないCCCDよりも、よっぽど著作権の保護に適しています。
ソフト、ハードともに移行が望ましいのですが、遅々として進んでいません。
最近パイオニアが提唱したもので、映画用のDVDを音楽ディスクとして使用するものです。PCコピーは困難で、かつ映画用DVDの規格に準じたものですから、映画用DVDを再生できるプレーヤーなら問題なく再生できます。
最近の映画用DVDの普及は目覚ましく、普及が進まないSACDやDVD-Audioよりも、多くのユーザーに受け入れやすいのではないかと考えられます。
これもプロテクトがなされているディスクです。コロムビアが採用しています。
RIAJ、DVDプレーヤー対応音楽パッケージ「DVD music」を制定
音楽業界に喝を入れる「DVDミュージック」の正体
著作権の保護は重要な課題です。しかし現在、実は著作権の問題は非常に複雑なことになっているのです。
原因は、情報化社会が進みインターネットなどの環境が広がるにつれて、どこまでを著作権で保護すべきなのか境界があやふやになってきたことです。情報社会化=コピー社会化という側面があるからです。現在、ありとあらゆるソフトウェアの分野で、著作権の問題で多くの議論/出来事が起こっています。
音楽のコピーの扱いについても、著作権の運用の中でどう位置付けていくのかが、現在、大きな問題となっています。
現実の経済的な問題として、違法コピーの存在が売り上げの低下に結びついているという音楽業界の主張は正しいのかどうか、というのも大きな疑問です。
店頭ではCDDAもCCCDも区別なく陳列されています。購入の際にはCCCDかどうか買う側が確認する必要があります。
日本では、基本的にCCCDの包装にはステッカーが貼られています。ステッカーや表示はいろんな形や色、大きさがあり、注意が必要です。
度々、これがCDDAのマーク。 CD-extraだと、これに小さな+マークが付きます。 |
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それからこれが一般的なCCCDのマーク。 しかし、いつもこれが付いているというわけではありません。目立たないように黒い色のものや、違う形のものが付いてることもあります。 |
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CCCDには「Compact Disc Digital Audio」のマークは使えません。しかしチャゲ&飛鳥のCCCDにこのマークが入っていて、問題になったことがあります。他にはビートクルセイダーズのCCCDに入っていました。マークではないですが、GLAYのシングルでCompact Disc Digital Audioとジャケットに表記されているものがあります。
m-floのIntergalactic CollentionはCCCDとCDDAを一つのパッケージに入れて売っている製品で、CCCDの表示がなくCDDAマークのみ表示されているらしいのですが、確認していません。
CDDAでもマークが表示されていないものや、あっても隠れているため外から見えないケースがあります。
どうも最近、CCCDなのにCDDAのマークが入っているケースが増えてきているようです。
今のところ日本ではCCCDの表示や記載がないものはCDDAだと考えて良いようですが、注意が必要です。
徐々にコピーコントロールディスクの表示が分かりにくかったり、紛らわしかったりするケースが増えているようです。TSUTAYAなど一部の販売店では、コピーコントロールの表示が見えないようにパッケージされていたりします。
いよいよ、音楽は買いにくくなりつつあります。
怪しいと思ったら店員に確認をとるなどの自衛が必要です。
中古を扱う店では、包装に貼ってあったステッカーがありませんから、注意が必要です。
CDDAのマークがあるかどうか、コピーコントロールについての記載があるかどうかが目安になります。しかし、包装や帯が外れた状態だとCCCDの記載がなくなるディスクがある、という情報が散見されるようになりました。
CCCDなのにCDDAのマークが入っているディスクは、まだ少数だと思われますが、できれば目的の作品がCCCDかどうかを事前に確認しておく方がいいと思います。
輸入盤の場合、CDDAであってもCDDAの表示がないことが少なくありません。
つまり、CDの仕様について日本ほどきちんと表示されていないのです。何も表示がなくてもCDDAだったりすることがあります。
輸入盤の購入の際にはコピーコントロールディスクかどうか見分けるのに注意が必要です。中古の輸入盤となると、小さな注意書きをよく読まないと判断できないことがあります。また、日本にはないコピーコントロールが使われていることもあります。
海外のコピーコントロールディスクのマーク。 | ![]() | あるいはこんなのとか。 | ![]() |
これらのマークは、国内盤でも使用されていることがあります。
アメリカでは、数年前に何の表示もないまま規格外のCCCDが販売されたことがありました。01年9月、表示がないことについて訴訟になりました。
その後、コピーコントロールディスクは販売されていませんでしたが、03年秋から一部でMediaMaxCD-3という方式のコピーコントロールディスクが採用されています。04年6月、この方式を使ったディスクが全米No.1になっています。
EUでは、日本と同様にCCCDが販売されています。日本より量は少ないものの多くの仕様が乱立し、混沌としているそうです。
ドイツで数年前にCCCDが販売されましたが、消費者の苦情が多く販売中止になりました。その後、再び導入され、しかもコピーコントロールディスクを聴けるようにする為に私的にコピーすることも違法とされたようで、音楽ファンのCD離れが進んでいるようです。
英国は比較的コピーコントロールディスクが少なく、ネット配信が進んでいるようです。
フランスでは、聴けないことで訴訟になりEMIが敗訴しました。
ベルギーではコピーコントロールディスク廃止を要求する訴訟が起きています。
CCCDの問題を意識しているユーザーは、洋楽などの国内盤がCCCDだった場合はアメリカ盤や英国盤など、コピーコントロールされていない輸入盤を買うという対策をとってきました。
輸入盤(特にアメリカ盤)はCDDAでのリリースが多いからです。
しかし、そういった対策はとれなくなるかもしれません。輸入権というものが、法制化されたからです。
著作権の保護を名目に、業界は政府を動かして問題のある法制化を進めています。詳しくは輸入権についてを読んで下さい。
アジアからの輸入盤もあります。
最近、国内ミュージシャンの「逆輸入盤」を時々店頭で見かけるようになりました。
僕が見かけたBoAのアルバムはコピーコントロールディスクで、直径3〜4mmの黒丸のマークが入っていました。
こんな感じ。
↓
かなり意識して注意していないと見落とす可能性があります。
補足。
輸入盤の店頭小売りでは、アメリカ盤がなく欧州盤のコピーコントロールディスクしか置いていないことが多々あります。おそらくレコード会社の意向が強く反映されているのだと思います。こうした場合、使えるならamazonなどのネット販売を利用するほうが容易に入手出来ることがしばしばあります。
このことについては、いかんともしがたいや、音楽配信メモに興味深い記事があります。ご一読を。
購入したディスクがCCCDで聴けなかったので返品したいが?
こんな面倒な思いをしたくない。気にしないで聴いちゃったらいかんですか?
CCCD導入の波は、そもそもは海外から始まったもののようです。
どこでどういう経緯をたどったのか、日本に導入される以前にドイツでCDSの初期バージョンが導入されました。アメリカでも消費者が知らないままにCDSが導入されたようです。「著作権の保護」を名目にCCCDを導入するというのは世界的な動きのようです。「Respect Our Music」なるキャンペーンを目にした方がおられるかもしれませんが、これはアメリカで行われたキャンペーンを日本でも行ったものです。EMIは「世界的に全てのCDをコピーコントロールディスクにする」といっています。
音楽業界が、なぜこのような奇異な行動を取っているのか、消費者を敵に回しても意に介さないのかというと、世界的な音楽業界の統廃合が根底にあるようです。つまりメジャーの音楽企業が巨大化することで「音楽文化を担う媒体」としての機能よりも「利益優先の企業」としての面が強く音楽業界に反映されるようになったのです。
アメリカの音楽ラジオ放送やコンサート会場の運用は、クリアチャンネルという企業に握られています。多様だったアメリカの音楽文化は右傾化一色に染められつつあります。イーグルスのドン・ヘンリーは、アメリカの音楽産業が巨大資本や政治と結びつき、ミュージシャンが抑圧されることに警鐘を鳴らしています。
詳しくは、こちらからのリンクを参照して下さい。
日本の状況は、こうした世界の状況を反映したものではないかと思います。
まったくバカな項目のようにみえますが、CCCDに関してはこういう項目が必要になります。
それというのもCCCDやレーベルゲートは規格外ディスクで、今までの一般的な音楽CD(CDDA)と同じとはいかないからです。
まず大事なこと、オーディオメーカーはCCCDの再生を保証していません。
しかも、CCCDメーカーも再生できなくても補償しません。返品も受け付けません。
つまりCCCDを聴くのは「何があろうと自己責任で」ということになります。
おそらく、一応、一般的な音楽CDを聴くことが出来る多くのコンポでCCCDを聴くことが出来ます。
ただし、全てのコンポに対して多かれ少なかれ負担はありますから、再生できるかどうかは誰にも分かりません。CCCDが聴けるかどうかは一種の賭けのようなものなのです。規格外なので聴けないコンポがあります。また、使っているドライブによっては故障することがあります。だから今日聴けたから明日聴けるとは限りません。
また、ひとつのCCCDを聴けたからといって、他のCCCD作品も聴けるとは限りません。CCCDにはバージョン違いがあったりするので聴けたり聴けなかったりするのです。
CDDA専用のドライブを使ったプレーヤーならば、聴くことが出来ます。
しかし、ピックアップなどへの負担の問題があり、故障の原因になります。
コンポによっては、ドライブにCDーROMドライブを流用したものがあります。CDーROMに焼いたmp3を聴くことが出来るプレーヤーや、カーコンポやミニコンポに多いようです。また最近はSACDやDVDにも対応したマルチディスクプレーヤーも増えてきました。こういったコンポは、CDDA専用のドライブを使ったコンポよりも負担が大きく、聴けないケースや聴けても音が飛ぶ、誤動作するなどの問題が出たり、ひどい場合には聴こうとした瞬間に壊れることがあるようです。
個人的には、CCCDをCDプレーヤーで聴くことはお勧めできません。
MD等に録音できるかどうかですが、日本盤のCCCDであれば、CDプレーヤーで再生できればデジタル出力からMDに録音することが出来ます。今のところは。
ただし、輸入盤のCCCDではデジタル出力からは出来ないことが珍しくないそうです。今後日本でもそういったディスクが出てくる可能性があります。
CDからMDへのデジタル録音を禁止することは、レッドブック基準に沿ったままで行うことが可能です。
コピーコントロールとは関係ない、正規のプロテクトの一種ということです。
また、当然ですが、アナログ出力を使ってMDやカセットテープなどに録音することは可能です。
04年2月、店頭で見られるようになったステッカーですが、正確には「輸入盤だからMDコピーできない」のではなく、そういう仕様にしているCDだということです。
PCで聴く場合も、ドライブによっては壊れることがあるようです。
CCCDがCDDAでもCD−ROMでもないわけのわからないディスクである以上、可能性はあると思われます。
なんだかよくわからないディスクをPCのドライブに入れるわけですから、やはりお勧めできません。
CCCDがCDSだった場合、プレーヤーがインストールされます。これはWindowsの自動演奏機能がONになっていたら「勝手にインストール」されます。
このプレーヤーで、エクストラ・トラックに収録されている音源を聴くことになります。エクストラ・トラックに収録されているのはサンプリング周波数44.1kHz、ビットレート47kbpsのWMA音源で、コピーすることは出来ません。
CCCDがソニーのレーベルゲートCDだった場合は挙動が違ってきます。
CCCDのプレーヤーは、MacOS、UNIXには対応していません。これはレーベルゲートCDも同様です。
CCCDのパッケージの表示で「Mac非対応」というのはこのことです。
パソコンでは、CCCDのオーディオトラック(CDプレーヤーで読み取るエリア)を読むことが出来ない、とされています。
しかしおかしなことですが、読むことが出来るドライブが多数存在します。パソコンによってはCDDAとして認識することさえあるようです。
CCCDがコンポで聴けたり聴けなかったりする、あるいはPCで読めたり読めなかったりするのは、ドライブによるといわれています。つまり使われているドライブによってCCCDのデータを読み取る能力に違いがあるということです。
しかし読めたとしても、ドライブへの負担があります。たとえPCで音楽CDとして聴けたとしても、聴くことはお勧め出来ません。
結局、CCCDは「安心して聴くことが出来ないメディア」ということなのです。
安心して聴けないって、、ドライブへの負担って何?
勝手にインストールされたプレーヤーをアンインストールしたいんですけど、、
CCCDは買いたくない。お店での注意点は?
CCCDの抱える問題をおおざっぱにリストしてみます。
どうしてこんなに問題の多い方式でCDをリリースするのか、全く理解不能です。
しかも、リリースしている企業のやり方も問題だらけです。
CCCD(レーベルゲートCDなども含む)の問題のひとつは「規格外である」ということです。このことが原因でいろいろな問題が生じてきます。
以下にそれを記載していきます。
パッケージにシールが貼ってあったり、インナースレーブに記載があったりします。
「再生に不具合を生じる場合があります云々」
つまり、聴けないことがあってもおかしくないということです。
これは、実はパソコンに限りません。
よくみたら、こうも書いてあります。
「一部のCDプレーヤー、DVDプレーヤー等では再生できない場合があります」とか。
規格外ですから、CDプレーヤーでも聴けないことがあります。実際、聴けないという苦情は少なくないようで、オーディオコンポのメーカー各社にはCCCD販売以降、追われるようにホームページでCCCDに対応していないことを表明したところが少なくありません。特に聴けないことが多いのはカーステレオやマルチディスクプレーヤー、ミニコンポなど、CD専用のドライブではなくCD−Rドライブを流用したケースや、SACDやDVDなど他の規格にも対応した機種に多いようです。
オーディオメーカーは将来にわたっても再生保証をすることは出来ないと思われます。規格外ですから対応するコンポを作るということが出来ません。CCCDに使われているCDSという方式自体、仕様を公開していませんしバージョン違いもありますから。現在、CDプレーヤーなどで聴くことが出来ているのは、たまたま偶然で聴けているようなものなのです。
音楽プロデューサーの佐久間正英氏が、日経エンタテイメント誌04年4月号で、スタジオの機材でCCCDがまともに再生できなかった体験を語り、CCCDを批判する意見を述べています。
規格外で、聴けないコンポがあると書きました。マルチディスク対応のコンポが増えていくであろう将来、CCCDを聴くことが出来るコンポは減っていく可能性があります。
10年後には、現在のCCCD作品は聴けないかもしれません。10年後といわなくても、コンポを買い替えるなどした場合も、それまで聴けていたCCCDが新しいコンポで聴けるかどうか、全く保証できないということです。
この問題は、規格に準じたアナログレコードや従来の音楽CD、MD、カセットテープなどでは考えられない問題です。
聴けない場合は論外ですが、聴けた場合。C1、C2エラーのため音質の劣化が生じます。
これはコンポによって差が大きいようで、ほとんど劣化しないケースからひどくて聴くに耐えないケースまで様々なようです。
C1エラーは「符号誤り訂正」という操作が行われ訂正されます。
C2エラーは「致命的読み込みエラー」といわれ、符号誤り訂正の効かないエラーということです。プレーヤーの訂正機能の能力を超えていますので正確な再生は出来ないということになります。
この場合、C2訂正回路が働き補正されますが、符号誤り訂正のような正確な訂正ではありません。
C2訂正回路でも訂正不能なエラーはCUエラーといわれます。コピーコントロールディスクではしばしば見られます。
CD−RドライブではC2訂正を行わない場合も多く、聴けても音飛びするなどの再生上の問題を生じることがあります。
C1、C2エラーがあるとCDプレーヤーのサーボが反応しピックアップを調節します。少々の問題はクリアできるようにプレーヤーが調節するように作られているのです。
CCCDの場合、C1、C2エラーが大量に出るように作られていますから、サーボの反応はビジーになります。
その結果、再生音への影響が大きいアナログ回路のノイズが大量に発生します。
これがCCCDで音質が劣化する主な原因と思われます。コンポによって音質劣化の程度がかなり違うというのは、このへんで説明出来るような気がします。アナログノイズの処理能力はコンポによってかなり違うと思われるからです。
CDプレーヤーは、C1、C2エラーがあるとサーボが反応しピックアップを調節します。CCCDの場合、C1、C2エラーが大量に含まれていますから普通のCDDAを聴くのに比べたらサーボやピックアップへの負担は大きくなります。
特にC2エラーは繰り返し読み込む動作を誘発するため、確実にコンポに負担をかけるそうです。
パソコン雑誌の中には、長時間の連続再生によって確実にドライブを破壊するとまで書くところが出てきています。
CCCDは規格外ですから、オーディオメーカーもサーボやピックアップにどれだけの負担が生じるのかは検証していないところが多いようです(そもそもオーディオメーカーが検証しなくてはならない謂われもないわけです。検証には費用と労力と時間がかかるでしょう)。
再生したその日に壊れてもおかしくないし、一年後に寿命が来てもおかしくありません。三年もってもおかしくないわけです。そして故障したとしても、原因がCCCDであるという証拠は生じません。サーボへの負担による劣化は「老朽化」そのものであり、壊れても「コンポの寿命」で済まされてしまう可能性が極めて高いのです。
さらに、フェイクTOCはコンポにより大きな負担を与えることがあります。これは、フェイクTOCを読んでしまう構造になっているドライブを使用しているコンポの場合です。フェイクTOCによるピックアップなどの誤動作で、ひどい場合には再生しようとした次の瞬間に故障することがあるようです。CD-ROMドライブを流用したカーコンポやミニコンポなどでそういったケースが多いようです。mp3を収録したディスクを再生できるコンポなども、壊れる危険が大きいといえるでしょう。
こうした問題を抱えたCCCD(及びレーベルゲートCD)ですが、買って聴こうとして問題が生じたらどうすればいいでしょうか。
パッケージに記載があります。聴けない場合やコンポの故障に対する補償は、一切ありません。
これは問題であり、実際、フランスでは聴けないことがあるため訴訟になり、EMIが敗訴しています。
規格外って、CCCDは音楽CDじゃないの?
フェイクTOCやC1、C2エラーって何なの?
うちのコンポで聴けないのだけど、なんとかして聴けないか?
こんな怖いものは買いたくない。お店での注意点は?
そういった問題について報道されてないようだけど?
こんなディスクでリリースされるアーティストは何もいわないの?
著作権保護のために違法コピーをなくす名目で導入されているCCCDですが、そもそも、CCCDのコピー防止機能は完全ではありません。
何の問題もなくデジタルコピーが出来てしまうCD−Rドライブが少なくありません。
4割という記事がネット上にありましたが、削除されてしまったようです。現在では、リッピング出来るドライブはさらに増えているようです。
簡単にリッピングできるCCCDで著作権保護や違法コピー防止を謳うのはおかしい。
これもCCCDの大きな問題です。
違法にコピーする人にとっては痛くも痒くもない。ただいたずらに購入者の負担を増やすだけなのです。
さらにわけが分からないのは、CCCDをリッピングしてCD−Rに焼き付けることで、規格外ディスク故に生じる再生不良やコンポへの負担などの問題が解消されることです。
このことは、CCCDが販売され始めた当初から既にネット上に上がってしまっています。それほど簡単なことなのです。
信じられません。正規の製品よりもコピーしたものの方が良質で安全なのです。
これでコピーを防止すると主張しているのです。
違法コピー防止を謳うCCCDが、簡単にリッピングできることを不思議に思う人がいるかもしれません。
まさにそのとおりで、エイベックスは「CCCDで違法コピーがなくなるとは思っていない」と言っています。
ですから、なぜCCCDをリリースするのか、全く理解できません。レコード協会がいう「著作権の保護」にも「音楽文化の保護」にも、全くなっていないのですから。
著作権保護、違法コピー防止のために有効な方法はないのか?
規格外ディスクってどういうこと?
正規の製品よりもコピーしたものの方が良質で安全、、ってどゆこと?
コピーが出来るということ以外の問題点について教えてください
例えば、こんな記載がされています。
「ただし、一部のCDプレーヤー、DVDプレーヤー等では再生できない場合があります」「製造工程上の不良品以外、交換・返品・返金には応じられません」
つまり、聴けなくても「製造工程上ちゃんとしたCCCD」であれば返品、交換などメーカーのサポートはありません。
しかし、製造工程上の不具合のせいで聴けないのか、「ちゃんとしたCCCD」であるがために聴けないのか、どう区別するんでしょうかね、、?
CDDAであれば、まっとうに再生して聴けなかったら、その時点で返品・交換がきくと思うのですが。
エイベックスは、聴けなかった場合には要求があればMDで補償する、ということです(ただし公式にアナウンスはしていません。本気なのかどうか分かりません)。それ意外のメーカーでは再生できなくても全く補償されません。
店頭での返品には応じないということです。返品に応じてくれた場合、小売り店が負担しているということです。
フランスでは聴けないことがあるため訴訟になり、EMIが敗訴しました。EMIはCCCDを購入したユーザーに対して、聴けなかった場合は補償するようにという判決です。日本では、コピーコントロールディスクを販売している各社は「聴けなくても購入したユーザーの責任であり補償はしない」という姿勢を取り続けています。この判決がどのように影響するかは現状では分かりません。
03.11.10.の時点でCCCDを出している企業は以下の通りです。
インディーズ系であっても、コピーコントロールを推進する企業から出資を受けているところはコピーコントロールディスクになることがあるようです。
メーカー名をクリックすると、コピーコントロールについての各社のページを新しいウィンドウで開きます。
エイベックス会長兼社長だった依田巽氏は在任時、コピーコントロールディスクの不具合を知りながら導入を推進していました(CCCD採用にあたってのプレスリリース)。
だからエイベックスは基本的に、全てのアーティストがCCCDでリリースされていました。
04年08月、依田氏が辞任し(依田氏はこのときレコード協会会長も辞任しています)、09月、プレスリリースが発表されました。
エイベックス、CCCDの弾力運用を決定――SA-CD、DVD-Audioを推進(ITmedia)
エイベックス、CCCD弾力運用へ(CNET japan)
今後は「コピーコントロール強制」はなくなるようです。
強制ではないということで、コピーコントロールディスクでリリースされる作品もあります。
プレスリリースの文面にはCCCDの抱える問題点(再生保証、コンポへの負担)については全く触れられていない上、「これまで当社が発売してきたCCCDではパソコンへの取り込みができなかったため、HDDミュージックプレーヤーでの再生には対応できませんでした。」など、事実とは異なる表現もあります。
コピーコントロールによって「一定の成果をあげることができた」というコメントは、空虚に感じられます。
レーベルゲートCDを販売していました。
04年09月秋までは、EMI等と並んで、アーティストの意向に関係なく強制的にコピーコントロールにする企業でした。
04年09月中旬、毎日新聞、日経ネットなどで、コピー禁止機能の全廃を検討していると報道されました。
09月30日、SMEからプレスリリースがありました。
ネットワーク認証型コピーコントロールCD “レーベルゲートCD”仕様の終了について(SME)
SMEはコピーコントロールから撤退するということです。
エイベックス同様、プレスリリース上にはCCCDの問題について触れていません。
SMEがコピーコントロールを推進していた背景には、ソニーが持っている特許や規格の問題があるという話があります。
SMEはATRAC規格を採用したネット音楽配信を他の家電メーカーと推進しようとしています。また、CD-ExtraやCCCDに使われている技術の特許をソニーが持っているという話があります。世界中で販売されるコピーコントロールディスクの特許料は莫大でしょうね。実際どうなのか、知る由もないですが、、。
コピーコントロールディスクの特許使用料についてのpdfファイル(クリックでダウンロード)を、フィリップスのサイトからダウンロードできます。
非常に興味深い話です。
コピーコントロールに反対するアーティストでも強制的にCCCDでリリースされます。
本社の英国EMIは、世界的に全てのディスクをコピーコントロールディスクにすると言っています。ビートルズのCDをCCCDで発売しファンの怒りを買っています。クラシックや民謡など、コピー対策の必要性にも疑問がある作品にコピーコントロールを導入することでも有名です。
rockin'on誌のインタビューでは「いわゆるカタログ音源もコピーコントロールはしないで、そのままの形で出してます」と言っていましたが、待てよ。03年のジギースターダスト、CCCDで買えませんでした。04年夏、クラフトワークの再発にあたってCCCDを採用しています、、、という話だったのですが、未だにリリースされていません。どうなっちゃったんでしょうね。
同じインタビューで「アーティストの賛同が得られない時」も採用しないと言っています。GLAYや鬼束ちひろはどうだったんでしょうかね、鬼束はユニバーサルに移籍しちゃいましたが。矢井田瞳のベスト盤はどうしてCCCDなんでしょうか。
ビクタープレスのCDDAのマークを隠したり、CCCDの表示も分かりにくいなど、やり方が陰湿な印象があります。
スクービードゥの公式掲示板で、社員が一般のファンを装ってCCCD擁護の書き込みをしていたことが発覚しています。
04年2月にもキセルの公式掲示板でファンを装った書き込みが発覚しました。情けない。詳しくはこちら。
前々レコード協会会長を勤めた富塚氏の発言から、音楽業界の良識を伺い知ることが出来ると思います。
氏は、02年12月、NHKスペシャルで「CDのコピーに使われるパソコンなんか売れなくていい」と言っています。
コピーコントロールかどうか告知しません。予約が出来ませんね。。。
03年末、コピーしたらエラーが入る妙なCCCDを売っているというので注目されました。
フランス系の企業らしいです。ここは比較的まともです。
というのは、アーティストの意向に添ってCCCDにするかどうかが決められるそうです。だからほとんどCCCDはありません。
EMIに所属する宇多田ヒカルの移籍先になるのではと噂されていましたが、そのとおりになりましたね。
海外のユニバーサル本社は、CDの価格を下げることで売り上げ低下に対応しようとしています。しかし日本のユニバーサルは切りのいい価格にするために数十円値上げしました。ちょっと興ざめですね、、。
以下のメーカーは、コピーコントロールについての説明は見当たりません。
03年11月の時点で、以下のメーカーはコピーコントロールを導入していません。現在も同様です。
海外のレーベルですが、Warp Recordsがアンチコピーコントロールとも言える姿勢を鮮明にしました。
コピーガードをかけない「mp3ファイル」をネット配信で販売するというのです。ディスク販売についても、ユーザーが求める「美しいもの」を提供していくとのことです。コピーコントロールディスクを販売する企業から見れば暴挙とも考えられるような運営ですが、FAQで読める彼等の姿勢はよほどユーザーのニーズに沿ったものだと分かります。こちらは音楽配信メモの解説。
そしてドイツのレーベル、!K7 Records。
美しいロゴですね。!K7 Recordsは、このロゴを付けてCDを販売していくそうです。これはOTO-NETA氏による声明訳文。
コピーやリミックス自由のレコード会社がイギリスに登場。これはイギリスのレーベル。
04年4月、The BOOM、HEATWAVEらが所属する日本の音楽プロダクション、FIVE-Dが、現状のコピーコントロールディスクを使用しない、と宣言しました(リンク先はThe BOOMのサイト)。また、節度ある範囲でのコピー使用の容認もしています。
以下、引用。
プロデューサー佐藤剛が率いるFIVE-Dでは、音楽へのありったけの熱情を込めて創りあげた自分たちの作品を、いちばんいい音の状態で聴いてほしいので、次のアルバムも、今後も、現状のシステムのCCCD(コピー・コントロールド・CD)でリリースするつもりはありません。
もし、僕らがプレゼントするこの「光」や「24時間の旅」を気に入って頂けたのなら、あなたが僕らと音楽のヨロコビをこれからも分かち合っていけるのなら、6月30日発売のニューアルバム『百景』を、ぜひ正式に購入してくださるようお願いします。もちろん、プレゼントしたCDは、自由に家族や友人へコピーして差し上げてくださってかまいません。
音楽に愛を込めて。
ミュージックマシーンにアップされたインタビューです。ご一読を。
オーディオメーカー側の対応ですが、そもそもCCCDは規格外ですから、どんな問題があろうと補償の対象になりません。
補償の対象にしようがないというか。対応しようがないというか。
CCCDが規格外である以上、たとえコンポに問題がなくても、再生によって問題を生じる可能性があります。
CCCDにはバージョン違いもありますから、ディスクが違うと聴けたり聴けなかったりしてもおかしくありません。そして聴けたとしても、コンポへの負担によって後々問題が生じる可能性があります。この場合、補償はされません。
補償期間内であっても、規格外のディスクを再生したことによる故障は通常の使用とは考えられず、補償の適応から外れます。
以下、いくつかのオーディオメーカーへのリンクです。
コピーコントロールディスクへの対応についてのコメントです。
オーディオメーカーは最近SACDやDVD-audioなどの次世代規格に対応した低価格プレーヤーを多く発売しています。コピーコントロールディスクから次世代規格への移行を推進しようとしているようです。
規格外ディスクへの対応を謳うオーディオメーカーがあるということです。マクロビジョンにライセンス料を支払うことでCDSに関するものだけは再生保証可能になるのだとか。仕様が乱立しどのように変わるか分からないコピーコントロールディスクの全てに対応出来るものではないということです。
どうせ全てに対応できないのなら対応しなくてもいいんじゃないかと僕などは思います。
詳しくはリンク先をお読み下さい。
CCCD対応プレイヤー(FLOWERLOUNGE)
返品を受け付けないといわれてもじゃあどうすれば。なんとかして聴けないか?
再生保証がないものなんて買いたくない。お店での注意点は?
アーティストは何もいわないの?
再生保証がないっておかしいじゃないか。そんな商売ありなの?
興味がない人は「単なるコピーが出来ないCD」という程度の認識しか持っていない場合がほとんどのようです。
アーティストサイドからさえも「音質には配慮している」といったような納得しにくいコメントしか聞こえてきません。
問題が多々指摘されているのも関わらず、どうしてこのことを知っている人が少ないのでしょうか。
制作サイドが考えているコピーコントロールディスクと、実際に市場に出回るものとは全く異なっている場合があるようです。
GLAYのプロデューサーである佐久間正英氏のオフィシャルサイトBBSのスレッド「CCCDについて」で、佐久間氏本人から、実際に売られているCCCDの音質や挙動に驚いた、という旨の書き込みがありました。佐久間氏は、愕然とした、制作者の一員として、やはり許せない状況 、とコメントしています。
どうやらアーティストサイドのコメントに説得力がない場合が多いのは、制作サイドの多くが市場のCCCDの現実について、全く知らないどころか、間違った認識をしている、という理由もあるのだと思います。
どうしてそうなのか。少なくともメーカーは制作サイドに伝えるべき情報を伝えていないようです。
マスコミは、CCCDについてほとんど報道していません。
そういった状況なので、CCCDの問題について知っている人の間では、マスコミが報道しないように音楽業界が牽制しているのでは、という噂があとを断ちませんでした。音楽雑誌やオーディオ雑誌でも取り上げられることはほとんどありませんし、あっても核心をついた記述はほとんどありません。むしろ音楽業界とは関係が薄いメディアで取り上げられることが多いようです。
最も関心を持っているであろう層に向けて出版されている雑誌で、ほとんど全くといっていい程取り上げられない現状は、箝口令が敷かれていると思われても仕方がないと思われます。そしてそのことを書いたミュージックマガジンのルポルタージュがネット上に公開されています。
03年の時点では、音楽系の雑誌で取上げられることはほとんどありませんでした。
そんな中で、ミュージックマガジンは03年2月号で、かなり踏み込んで記事にしています。しかしその後続の記事はイラクでの戦争の記事に差し替えられ、03年5月時点で掲載されていません。折に触れて批判的なコメントが見られます。03年12月、コピーコントロールディスクに批判的なため、EMIがレビュー用のサンプルを引き上げた、という情報が2ちゃんねるに上がりました。もう広告費など払わないよ、ということです。
インディペンデント系では、米国音楽が反対を表明。SNOOZERが現在の音楽業界が抱える問題の中で位置付けしていこうとしています。クッキーシーンでコピーコントロールについての連載記事が掲載されているそうですが読めていません(近くで売ってない、、)。
03年、オーディオアクセサリー誌はCCCDについて特集を組みましたが、ちょっと情報が古いようでした。
しかし、輸入盤規制法案の問題が表面化した04年からやや状況が変わってきた気がします。
この法案は04年6月、成立しました。
04年、オーディオ系の雑誌は多くが反対を表明しています。
stereo誌は04年2月号で2ページの解説。レコード会社、アーティスト、リスナーどれに対してもメリットがない。とのこと。
無線と実験(MJ)誌04年5月号では、CCCDの"CD"の意味は"Counterfeit Disc"(模造ディスク)の略と考えるのが一番妥当、とのこと。辛辣。
04年4月号の日経エンタテイメント誌は、佐久間正英氏の痛烈なCCCD批判と、ビクターの肯定意見を並記する形で記事にしています。
音楽雑誌大手のrockin'on誌はコピーコントロールの問題について一切報道していませんでしたが、04年6月号でEMIにインタビューを行っています。なお、輸入盤規制について7月号で報道しています。
音楽系以外では、特選街03年5月号でコピーコントロールディスクについて特集が組まれています。
パソコン批評03年8月号Vol.46で「CCCDがもたらしたCD市場を検証する」という特集が組まれています。ここではついに「連続再生すると必ずドライブを破壊する」と言い切られています。パソコン批評誌は、メーカーや業界に追随した提灯記事は書かないと宣言しています。
週刊アスキーは03年、フランスでEMIが敗訴したことについて記事にしています(扱いは小さいですが)。
読売が03年2月にコピーコントロールディスクに批判的な記事を書いています。
読売新聞、04.03.22.夕刊に、複製制御CD 愛好家に不評 新規格普及など対策をが掲載されました。
朝日新聞は04年6月、コピーコントロールに反対するミュージシャンが増えているという主旨の記事を掲載しています。
レコード協会が行ったアンケートは、CCCDに関する民意をねじまげて抽出するように作られています。
情報操作ということです。
日本レコード協会は、CCCDを推進しています。
アンケートの質問を見ると分かりますが、再生に問題があることも知った上でのことです。
問題のアンケートとその結果報告は、ここをクリックするとpdfファイルをダウンロードできます。
CCCD日誌に、これを読んで僕なりに感じたことをまとめました。
日本レコード協会前々会長の富塚氏(元ビクター)のNHKスペシャルでの発言「CDのコピーに使われるパソコンなんか売れなくていい」はよく知られています。また「映画や本は一回見たら終わりだが、音楽は繰り返し聴くものだから云々」という、よく分からない発言もしています。
04年08月に辞任した前会長の依田氏(元エイベックス社長)は、SACDの広報パーティーで「音質は音楽を聴くのに関係ない」という主旨の発言をしています。また、聴けない人がいるということも知っているという発言をしています。
依田氏は第159回国会に参考人として出席し、法制化によって海外作品の輸入が影響を受けることはない、と発言しています。依田氏の辞任によって、輸入権法制化に際してなされた多くの発言について、責任の所在が曖昧になるのではないか、と危惧されています。
03年2月、スクービードゥーの公式サイトでビクターエンターティメントの社員が一般のファンを装ってCCCDを擁護する書き込みをしていたのが発覚しています。スクービードゥーの掲示板はこれを機に閉鎖されました。ビクターはネット上に謝罪文を出しましたが、現在は削除され見ることが出来ません。また、同じくビクター所属のTRICERATOPSの掲示板でも同様の操作と考えられる不審な書き込みが見られました。04年2月、キセルの公式BBSでやはりビクター社員の書き込みが。
学習する能力と反省する能力がないようです。詳しくはこちら
これらビクターのケースはたまたま発覚しましたが、他のところでも同様のことが行われている可能性が高いと言われています。
また、アーティストの公式サイトBBSでCCCDについての書き込みを行った場合、削除されることがしばしばあります。コピーコントロールについての議論は公式掲示板では困難なことが多いです。
報道されないCCCDの問題って何?
CCCDをリリースしている企業は?
CCCD自体とは話がずれますが、輸入権という言葉があります。レコード輸入禁止権とも言われるそうです。こっちのほうがストレートで分かりやすいですね。内閣の知的財産戦略本部のコンテンツ専門調査会構成員には前レコード協会会長の依田巽氏の名前があります(依田氏は04年08月、レコード協会会長を辞任しました)。
公正取引委員会や日本経団連が反対していましたが、文化庁が「2004年通常国会での著作権法改正を目指す」と表明しました。
音楽CDなどの海外専用版の逆輸入を禁止する制度を05年にも導入する方針と。
結局、経団連は押し切られ、公正取引委員会の意見は無視されました。
この権利が法制化されると、国内盤の版権を持っている販売業者が、それ以外の業者が輸入盤を販売することを止めさせることができるようになります。つまり、欧米のレコード会社から販売独占ライセンスを買った日本のレコード会社(国内盤の権利を持つ会社がそうなるのが自然だと思います)が、それ以外のルートから入ってくる安い輸入盤を国境で差止めることが出来るようになる、ということ。
わかりにくいなぁ。
要するに、国内盤を売ってる業者が輸入盤の販売も独占出来るということ。
その結果どうなるかというと、輸入盤を購入することが出来なくなるかもしれないということです。
例えば国内盤がCCCDの場合、海外盤がCDDAだったら輸入禁止されるかもしれないし、販売されるとしても価格統制が行われて高くなるかもしれません。
並行輸入業者が輸入盤を売ろうとしても輸入禁止になっていたら取り扱えません。
それどころか、輸入業者が国内盤が出ていない作品の輸入盤を売ろうとしても、その作品が「輸入禁止になるかどうか分からない」状況だったら、取り扱うことが出来ません。だって、もし取り扱っていて輸入禁止になったら、その作品を所持してるだけで「有罪になる」のですから、そんな危険な商売は出来ません。起訴されたら賠償金を支払うことになるでしょうから。
つまり、国内盤が出ていないミュージシャンの作品の輸入も止まる可能性がある。
さらに音楽CD以外のコンテンツにも適用されていきかねないと言われています。
コンテンツの独占販売の強化ということです。
日本では、再販制度により音楽、出版物の価格統制が行われています。音楽の価格統制を行っている国は日本だけで、これが国内盤と輸入盤の価格差に現れています。輸入権が法制化されれば、1500円で現在売られている輸入盤を、国内メーカーが3000円で独占販売する権利が生じることになります。
要するに、輸入権は「国内の音楽産業が保護される権利」なわけです。関税をかけたりして保護してもらう代りに「権利」として認めてもらおうということです。
なんで日本の音楽産業だけが「権利で守られなければならない」のでしょうか。
現在、音楽業界が行政に働きかけている、ということですが、そんなことが権利だなんておかしな話です。
権利として法制化されれば、それは容易に覆されないものになります。
詳しくはこちらを参照して下さい。
本間忠良氏によるヘビーな解説、ネット音楽とアナルコ・キャピタリズムの第6章「反革命の波」
輸入盤を「非合法化」する著作権法改正。経済産業研究所上席研究員である池田信夫氏のコラム。
以下は反対している団体の意見をいくつか。
日本弁護士連合会、テレビゲームソフトウェア流通協会、全国消費者団体連絡会
個人サイトで反対を表明するところも出てきています。
そしてとうとう、CCCDもろとも諸々の問題が国会での質問に取上げられました。
第159回国会 33 今国会提出の著作権法の一部を改正する法律案に於ける「商業用レコード」の定義と法律の適用範囲に関する質問主意書
さらに読売新聞、04.03.23.の夕刊に載った記事。
「逆輸入CD」禁止で洋楽海外盤も消える? 欧米の会社にも適用可能
04年3月31日、The Trembling of a Leafに、政府の答弁が掲載されました。
、、、、、、最低ですね。
04年4月21日、法案は参議院を反対0で通過しました。
6月3日、法案は衆議院を通過しました。反対する議員は退席しました。
国会で起きたことは、一見の価値があります。
衆議院インターネット審議中継のビデオライブラリで、何が起きたか見ることが出来ます。5月28日、6月1日、2日の文部科学委員会を見て下さい。
そこにいた議員の誰もが問題があると認識していたにも拘らず、この改正案は通過したのです。
一月半の間に、すごくたくさんのことがありました。
5月4日、新宿ロフトプラスワンでシンポジウムが開催されました。
あらゆる輸入音楽CDに規制を?――危険な著作権法改正が進行中(ITmedia)
そしてミュージシャンやレーベルオーナーなど音楽関係者による反対声明が行われました。
私たち音楽関係者は、著作権法改定による輸入CD規制に反対します
音楽ファンの署名は、6万人近く集まりました。
私たちは海外盤CD輸入制限に反対しつづける(現在は更新を停止しています)
有志の活動は、付帯決議という形で反映されました。
付帯決議には、法的拘束力はありません。
このサイトの輸入権関連リンク集はこちら。ぜひリンク先を読んで下さい。
現在、法案成立に際して追加された付帯決議の内容が、実際に守られるかどうかが注目されています。もし守られなかった場合、海外アーティストの輸入盤が規制されるということになります。
レコード協会会長だった依田巽氏は04年8月、責任から逃れるかのように辞任しました。
法が施行されるのは、05年1月1日からです。
そして04年8月、Free Music Watchdog : 音楽メディア関係者有志による情報中継所が活動を開始しています。
04年9月、リスナーサイドのWatchdogサイトとして、Music Watchdogs 音楽の見張り番も活動を開始しています(オープン宣言)。
アーティストや制作現場のスタッフで、CCCDについてのコメントを出している人がいます。
アーティストは音楽プロダクションとの契約に縛られ、思ったことをなかなかいえないのが現状です。CDをCCCDで出すかどうかについても、実は多くのアーティストに決定権はないのだそうです。プロダクションの決定には契約上従わなくてはなりません。
さらに、どうやら、やはり企業サイドは制作サイドに、コピーコントロールについて正しい情報を伝えていないようです。
そんな状況の中でのコメントです。
ラジオ番組「サンデー・ソングブック」にて、音質悪化について批判し、自分の作品はCCCDにしないと表明しています。
自らのホームページで折に触れて反対を表明しています。
これがホームページでの最初の反対表明とのこと。とても分かりやすく鋭い指摘です。
他にも度々意見を表明しています。例えば2002.12.29とか。Pick Listから過去のコラムが読めます。
輸入権問題についても反対を表明しています。
他にも多くの場で反対意見を述べています。これは、FMP EXPRESSでのインタビュー。
CCCDの場合、レビューの依頼を断ることもあるとか。頭が下がります。
Five-Dは、現在のCCCDは採用しない、と宣言した音楽プロダクションです。
佐藤氏は、Five-Dの創立者であり、現在の代表取締役兼プロデューサーです。
ミュージックマシーンにアップされたインタビューです。ご一読を。
SMEと佐野元春はレーベルゲートCDの採用を巡って協議していましたが決裂。
04年4月、佐野元春は5月19日発売のシングル「月夜を往け」のリリースを最後にエピックレコードジャパンから独立し、新レーベルを設立、4年半ぶりとなる新作オリジナル・アルバムをその新レーベルからリリースすると発表しました。
佐野元春、新レーベル設立へ
世界的に有名なロックバンド、QUEENのギタリストです。ベストアルバムがCCCDで販売されました。
日本のファンからのメールに応えて、CCCDに反対を表明しています。
2ちゃんねるから、ななし氏による訳をもらってきました。
オフィシャルサイト「BELLS」のVoiceにて、CCCD肯定のコメントをしています。現在コメントはサイト上に残っていません。
muplus.netのアーカイブスでログが読めます。
エイベックスはCCCD強制を止めましたが、今後もCCCDでのリリースを継続するようです。
公式サイトに一時掲載されていた「コピーコントロールを外す」というコメントが、数日後には削除されています。
04年09月18日、オフィシャルサイトで、コピーコントロールからの無条件撤退と謝罪のコメントを表明しました。その後、サイトがリニューアルされたようです。現在はBLOGでログが読めます。
エイベックスは04年09月、コピーコントロールの使用について柔軟に対応するように方針を転換しています。
「Hikki's WEB SITE」のStaff Diaryにて、度々父親の宇多田照實氏の書き込みがあります。
02年4月23日(火)、24日(水)、29日(月)のコメントです。CCCDに反対しています。
04年09月、ユニバーサルに移籍しアルバムを発表しました。
GLAYや175Rなどの作品でプロデューサーを務めています。オフィシャルサイトBBSでの議論を通じて、CCCDがスタジオの機材でまともに再生できないことが発覚。佐久間氏は「実際に売られているCCCDの音質や挙動に愕然とした」と書き込みました(過去ログP0001レス番号 No.478)。制作者の一員としてやはり許せない状況 、ともコメントしています。
その後「今後、GLAYのCCCDはない」と宣言(過去ログP0002レス番号 No.642)しました。
04年4月号の日経エンタテイメント誌で、CCCDへの批判、さらに突っ込んだ意見を寄せています。
スタジオで再生できなかった自らの経験も含めて、音楽業界のあり方について痛烈な批判です。
CCCDに反対でしたが、EMIの方針に従わざるを得なかったようです。
CCCDでリリースされたシングルのパッケージに「compact disc digital audio」という表示(マークではない)があったりして、いろいろ大変でした。しかし、プロデューサーの佐久間正英氏のオフィシャルサイトBBSで佐久間氏自身がCCCDの問題について認識し、その後「今後、GLAYのCCCDはない」と宣言されました。
WHAT'S IN?誌04年1月号、P.56にて、yukihiroが「コピーコントロールCDは聴けないから買えない」とコメントしています。
ビクターの発売直前でのCCCD告知に端を発した議論が公式サイトBBSで起こりました。これを機にコピーコントロールの弊害をアーティストが知ることになり、CCCD回避につながりました。メンバーはBBSの議論で得た知識をふまえてビクターと交渉したようです。
DIARY 03/11/29に、CCCD回避の報告と聴けなかった人への謝罪が書き込まれています。
「ECDBBS」に書き込み。現在、残念ながら当時の記録は残っていません。
muplus.netのアーカイブスでログの一部が読めます。
作品がCCCD化されたことに伴うメーカーとの軋轢を語っています。ぜひ一読をお勧めします。
ECD氏は現在、インディーで活動しています。
04年7月22日、J-WAVEのコラムサイトでさり気なく問題点について書いています。
ライブで反CCCDの表明をしています。
ナンバーガールの公式サイトBBSで東芝EMI担当者の加茂啓太郎氏と議論を展開したことがあります(現在、サイトは閉鎖されています)。
加茂氏のコメントは、EMIのオーディションサイトである「GREAT HUNTING」のダイアリー(03.01.31.)で読むことが出来ます。
ナンバーガールは02年末、惜しまれつつ解散しました。
ミト氏がバリヤバ誌で反対を表明。コピーフリーのライブイベントを行ったりしています。
Vo/Gの岸田繁がファンクラブ会報でCCCDというやり方について懸念を表明しています。
オフィシャル掲示板で、自分はCCCDは絶対買わないと書き込んでいます。04年3月発売のアルバムでは、CCCD回避に成功しました。
公式サイトのQ+Aで、宇多丸氏が03.12.03.にコメント。
レーベルゲートでリリースになったことについて、抵抗はしたが"大企業の論理というのは甘くなかった"と。
作品の題材にレーベルゲートを取り上げています。「敗北感あふれる」とのこと。
はてなダイアリーの記事より、「もうさ、CCCDとかめんどくせーから、(次に電気をやるとしたら)DVDで出そうかと思って」とのこと。
スペースシャワーTV(スカイパーフェクTV)04年5月7日放送の「BBL WORLD」にて、輸入権とCCCDについて怒りの表明。
自らのサイトでCCCDの是非を問うファン投票を行いました。その成果か、CDDAでリリースされています。
公式サイトの掲示板で、CCCDについてかなり突っ込んだ議論が行われました。
公式掲示板でアーティスト、スタッフも交えてコピーコントロールディスクについての議論が行われるのはまれなことです。
スタッフ、アーティストともに反対を表明していますが、会社の方針でレーベルゲートやむなし、と。これがゴッチの最終コメント。
掲示板での議論の過去ログには、こちらにてリンク。
公式サイトの妖怪日記で04年07月31日、コピーコントロールディスク採用とCDDAでの再発の経緯について説明しています。
CCCDがうまくいかなかった場合、CDDAで再発する約束だったとのこと。
浅倉大介とともに、コピーコントロールの導入当初から問題に対して意識的だったアーティストとして知られています。
ソニーがレーベルゲート2を強制的に導入する方針を示したのに対して、04年3月、オフィシャルサイトで導入反対の姿勢を示しましたが、最終的にはレーベルゲートでのリリースを受け入れざるを得ませんでした。
しかし04年秋、SMEがレーベルゲート仕様を終了するに至り、彼の新作はCDDAでのリリースが決定されました。
04年5月30日、Far East SatelliteというFMラジオ番組で輸入権法制化に反対するとともに、コピーコントロールディスクについてもコメントしています。
番組の内容がテキスト化されています。
04年06月、8月発売のシングルがCCCDになってしまったことについて、オフィシャルサイトでコメントがあがっています。悲痛。
この時点では、エイベックスは全ての作品をCCCDにするとしていました。CCCDでの発売に際して、マネージャーが公式BBSで行った発言が批判を受けたこともありました。
09月、エイベックスはCCCD採用について、現場の意向に対して柔軟に対応するという内容のプレスリリースを発表しました。
以降、カーネーションの作品はCDDAでリリースされることになりました。
04年04月、公式サイトで音が悪いから反対と表明しています。最終段階のところで「音そのもの」が全く変わってしまう、とのこと。
たとえ一般のリスナーにはわからないレベルであっても音楽に向かう姿勢が問われると指摘しています。
コピーコントロール導入初期からラジオ、ファンクラブ会報で反CCCDを表明しています。その会報をスキャンしたものがネット上にアップロードされています。
ソニーがアルバムにもレーベルゲートを使用するに至り、CDによる発表の場を自主制作に移しました。
自らのサイトの日記(Tsurezure)で02年6月29日、音質の劣化について、創作意欲を削がれるという意味合いのコメントをしています。また、正規のユーザーに負担がかかる可能性も指摘しています。
Electric Rhodes Orchestraとして活動中。
ゲーム「サクラ大戦」プロデューサーです。公式掲示板で「ゲームミュージックがゲーム機で聴けないのは問題」と発言しています。
04年8月末にも、公式BBSでCCCD回避の意向を宣言しています。
プロデューサーの片岡大志氏がネット上の日記で02年4月29日、音楽制作スタッフの立場からCCCD反対を表明しています。
CDDAでのリリースを続けていましたが、04年8月、ベスト盤がCCCDでリリースされました。
本人の意向ではなく、新作は「CCCD回避」するためにCD-Extraでのリリースを検討しているとのこと。
「BONNIE PINK [official web site]」のVoiceに、03年2月19日、新作がCCCDだったことについてコメントしています。
聴けない人がいることについての心痛と、CCCDでリリースする葛藤などについて言及しています。
その後、インディーズからライヴ盤+DVDをリリースしています。
サニーデイサービスのファンサイト「It's a Sunny Day Service !」のBBSにて本人による書き込み。CCCDでは出さないそうです。
ちょっとすごいインタビューが読めます。03年4月30日up。ここは、公式サイトなのかなぁ。
「ミュージックマシーン」でのインタビューでCCCDとそれを取り巻く状況への嫌悪感を表明しています。
インディーズに下った立場から、アーティストが契約に縛られるメジャー音楽業界に向けての発言です。
「MEMORY LAB」のcolumn、OWNER'S LOGで、しばしば言及しています。
かなり突っ込んだ内容で生々しい。ボリュームもすごいなぁ。
2002.08.20、
2002.09.09、10、11、12、13、14、
2002.09.16、18、
2002.09.25、29、
2002.09.30、10.02、04、
2002.10.10、
2002.10.29、11.02、03、
2002.11.19、20、21、22、
2002.12.02、05、07、08、
2003.01.18〜19、
2003.01.28、
以降も時々ありますが、上の半年間がいかに大変だったかという感じ。
以下は、時々ぽつぽつ。
2003.05.16、17、
2003.05.19、20、
2003.06.10、
2003.11.04、
11.04.では、現行のコピーコントロールに反対だがコピー防止自体は賛成、ともコメントしています。
5月4日、輸入権問題について、ピーターバラカン氏とシンポジウムを開催しました。
それは日本音楽史上まれに見る大きな潮流となっています。
レコーディングエンジニアの視点からの辛口コラム、人工甘味料。
デジタルコピーの音質劣化についても書いています。これは高橋氏もちょびっと触れていて、制作側の常識らしいですね。
CCCDの音質劣化について、問題にならない程度で気にする人はパラノイアであると発言している。
ということなのですが、この発言はオフィシャルBBSでのもので、むしろ作品を購入したファンを気づかってなされたものです。テイ氏自身は音質の劣化があるといっており、ちょっと自虐的です。契約上仕方がないという立場であり、ミュージシャンの難しい立場が伺えます。
発言だけが取沙汰されるようなので、一応。
CCCDをリリースしている企業は?
CCCDには、どんな問題があるの?
どうしてこういった声がユーザーになかなか届かないのか?
規格外ディスクであるCCCDは買っても聴けない人がいます。プレーヤーへの負担を考えると「CCCDはプレーヤーに入れたくない」という人もいます。
CCCDでリリースされた作品を安心して聴くことはできないでしょうか。
そこで、バックアップして使おうかという考えが出てきます。CCCDの問題点を逆手に取った裏技です。
つまり原盤のCCCDは普段聴くのには使わず、コピーして作ったバックアップで聴こう、という考え方です。
リッピングによって出来るバックアップCD−Rは上記の技術的な問題(フェイクTOCやC1、C2エラーの問題)が解消されて、実質上、普通のCDDAに出来ます。こうしてリッピングによって複製されたバックアップは、CDプレーヤーに対する負担が減ります。音質も向上します。(最近になって、リッピングしてバックアップを取っても音質が向上しないという話が見られるようになりました。マスター自体の音質を落としているという説がありますが、、ほんとにそこまでやるでしょうか。。。)
コピーしたら問題ないディスクが出来るなんて、まったく本末転倒もいいところです。
半数のパソコンのドライブで、何の障害もなくリッピングコピーができます。これを個人で楽しむ範囲で使用する場合、著作権の侵害には当たりません。
また、CCCDを読めないドライブでも、簡単な手法で読めるようになることがあるそうです。ネット上で検索したら読めないドライブで読めるようにする方法が書いてあるサイトが見つかると思います。最近は、本屋でも手法を特集したムックが並ぶようになりました。フェイクTOCを無効にすることで読めるようにするようです。なんでもセロテープか、水性マーカーをちょこっと使うのだそうです。
訂正。最近はこの方法はもう古いようです。といいますか、コピーコントロールディスクに対応したCD−Rドライブが多くなってきたようです。なんというか、です。
しかし、バックアップに際してのC1、C2エラーによるドライブへの負担はどのような方法を取っても変わりません。
またバックアップのために、ディスク自体を加工したり特殊なソフトを利用するのは、厳密には著作権法違反になるそうです。
あくまで自己責任で行って下さい。
03年末、コピーしたらエラーが入る妙なCCCDがポニーキャニオンから販売されています。これは、普通に聴くぶんにはエラーがないらしいのですが、安全なものなのかどうかよく分かりません。リッピングコピーではドライブによってエラーが入るケースがあるため、バックアップがやりにくくなっています。
詳しくはCD−R実験室のレポートを参照してください。
これはバックアップといえるかどうか、、。
ともあれ、CDプレーヤーのデジタル出力からMDにコピーすることは可能です。ただし、輸入盤のCCCDでは出来ないことがあるそうです。これは「コピー禁止ビット」で設定された規格に沿ったコピーガードで、コピーコントロールとは関係ありません。
また、当然ですが、アナログ出力を使ってMDやカセットテープなどに録音することは可能です。
...バックアップというよりもダビングコピーですが。
なんにせよ、コピーを聴く分にはコンポへの負担はないわけです。
MDに録音して聴いてもMDプレーヤーに負担はないのか、という不安を感じる人がおられます。
一般的にCDにエラー信号があった場合、MDに伝達されるデジタル信号は、エラー部分を平均値補間されたPCMデータにバリディティ・フラグ(この信号は信頼できないという意味)が立った状態で送信されるのが普通だということです。そして、この状態の信号をどのように扱うかは、受け取った機器側で勝手に決定できるのだそうです。
つまり、MDプレーヤーが扱うことになるのは「フラグが立ったPCMデータ」で、これは「エラー」ではなく「PCMデータ」なので普通に圧縮されるだけ、ということになります。
CCCDのエラーも同様に処理されます。
ですから、MDプレーヤーへの負担はない、ということだそうです。
こうした従来の方法でのバックアップが出来るのは、CDプレーヤーでCCCDを再生できた場合に限ります。
当然、再生するCDプレーヤーには負担がかかります。、、
結局、自己責任でやっていただくことになります。
こうまでしないと安心して聴けないなんて、おかしいんじゃないの?
リッピングでバックアップ出来るって、著作権保護になってないんじゃないの?
CCCDメーカーの姿勢は法的な問題にならないのでしょうか。
CCCDをリリースしている企業が、製造者の責任をはたしていないのではという指摘ですが、ユーザーへの補償を謳った「PL法」では公正取引委員会が取り上げない限り問題にはならないようです。CCCDによるコンポへの負担が故障の原因と断定できるかどうかについては、現在、国民生活センターで調査中です。検証のためには、問題を生じた場合のデータも多く必要になるだろうと考えられ、回答が出るにはまだ時間が必要になりそうです。
2ちゃんねるでの議論によると、ユーザーが訴訟などを起こすとしたら、返品に応じない販売店に対してになるようです。メーカーに対してはコンポの故障がない限り訴える権利がありません。また、故障の原因がCCCDにあると断定できない限り勝てそうにない、とのことです。
法の目をかいくぐって売られているのがCCCDということです。
現在、CCCDのメーカーは不具合があっても補償しません。オーディオメーカーに補償を求めるのも筋違いです(規格外ディスクですから)。おかしな話です。しかしCCCDメーカーは耳を貸しません。
フランスでは、ユーザーの女性がEMIに勝訴しました。聴けない場合は補償しろという判決です。
日本で何らかの形で訴訟になるようなことがあるなら、このフランスでの判決は大きな後ろ楯になりそうです。
2004年1月、ベルギーでも訴訟が起きています。リンク先はBBCの記事。コピーコントロールディスクの販売中止と聴けないユーザーへの賠償を求めています。
日本はといえば、国が知的財産立国の名の下、国を挙げて業界を支援していくつもりのようです。
しかし04年春、輸入権に関連した問題が、国会での審議において誰の目にも明白になりました。
業界トップと行政が、国会を私物化し議員を騙すことで、裸の王様になりながら問題のある権利を法制化する見苦しい過程が、国会の議事録に残されたのです。
この問題が明らかになる過程で、音楽業界には今までになかったネットワークが生まれました。
音楽著作権に絡む問題への認識が共有されていく中で、コピーコントロールの問題にも何か風穴が空くのではないかと期待しています。
ここまでが、先月までの内容です。
04年07月末、国会にひとつの質問状が提出されていました。
いわゆる「コピーコントロールCD」に関する質問主意書
これに対して、09月、政府答弁が公開されました。
衆議院議員川内博史君外一名提出いわゆる「コピーコントロールCD」に関する質問に対する答弁書
ここには消費者契約法の規定によって「CCCDが再生できない場合でも返品・交換には一切応じない」と言う趣旨の免責表示が無効となる可能性について記載されています。
この答弁が出された後、エイベックスがプレスリリースを発表しました。
SMEもコピー防止機能全廃について検討を始めたと報道されています。
しかし、EMIは今後もコピーコントロールを継続していく方針のようです。
そういえば、欧州では敗訴してもコピーコントロールディスクの販売を続けていますね、、。
現状で、ユーザーに出来ることは以下のとおり。
このサイトが出来た時から上げられている項目です。
しかし残念ながら、音楽ファンの期待に沿う動きは、今迄のところみられていません。
NCAC:「消費者トラブルメール箱」集計結果(平成14年4月〜9月分)(国民生活センター)
国会に提出された質問に対して答弁が出ています。
衆議院議員川内博史君外一名提出いわゆる「コピーコントロールCD」に関する質問に対する答弁書
以下に引用します。
独立行政法人国民生活センター(以下「センター」という。)から聴取したところ、センターでは、各地の消費生活センターを結ぶ全国消費生活情報ネットワーク・システムを運営し、センター、全国の消費生活センター等に寄せられた消費生活に関する相談に係る情報を収集しているところであるが、このうち、平成十四年三月から本年六月までの間におけるCCCDに関する相談の件数は二十九件であり、これらの相談の具体的な内容としては、再生ができない、音質が悪い、再生したところ再生装置が故障したといったものなどが挙げられるとのことである。
政府としては、CCCDに関するこれらの相談について、その件数が二十九件にとどまっていることなどから、直ちに何らかの対応が必要であるとは考えていないが、引き続きCCCDに関する消費者の意見等に十分な関心を払ってまいりたいと考えている。
不具合の報告はまだまだ少ないということです。
たった29件というのは、国民生活センターに報告されていない事例が非常に多いからだと考えられます。
商品に問題があった場合に日本人は黙ることが多いと言われますが、そうしたことが影響しているのかもしれません。
CCCDを推進していた依田前レコード協会会長自身が具体的な数字を上げて「不具合がある」と言っていますし、100件以上の不具合が報告されているサイトもあるのですから。
直接の補償はありませんが、不具合の情報の蓄積が将来的にCCCDを廃止させることに繋がるかもしれません。
CCCDのメーカーによる補償に繋がるかも知れない?、、これは、わからないですが。
国民生活センターへのリンクは、こちらです。http://www.kokusen.go.jp/
相談窓口の説明はこちら。メールだけでは相談できませんので、説明をよくお読みください。
使わなければ、被害に遭うことはありません。
そして、もっとも効果的な抗議行動のひとつでもあるのです。
怒っているユーザーがいることを伝える必要があります。売り上げが下がらないとCCCDを売っている企業は気付きません。
このサイトでは不買を推進しています。親しい人には問題を伝えて、被害の拡大を止めて下さい。
公式BBSでは、下手にコピーコントロールについて書き込むと削除されたり閉鎖に至ったり、なかなか難しいところがあります。
場合によっては「買わないのはファンではない」という意見を他の参加者からされることもあります。
個人的には、そういった意見は排他的だと思っています。音楽との接し方は各自の自由だと思います。
しかしTRICERATOPSやGLAYのように、回避に繋がるケースがあります。またアジアンカンフージェネレーションのように、回避に至らなくてもアーティストにユーザーの考えを伝えることが出来るケースもあります。
無駄ではないと思います。
これは、輸入権問題で揺れた全ての音楽ファンと音楽関係者が感じていることだと思います。
04年の春、輸入盤規制法案に対する反対運動は、音楽に関心がある人の間であたかも荒野を渡る野火のように燃え広がりました。その過程で、音楽関係者と音楽ファンの間に未だかつてあり得なかったネットワークが、図らずも構築されました。
国会で「還流防止措置」について質疑がなされる中で、コピーコントロールディスクの問題も取上げられています。
僕達は情報を共有し、音楽を殺そうとしている人たちを監視していく必要があります。
音楽を愛する者が、音楽の自由を守るための活動は、まだ始まったばかりです。
CCCDやレーベルゲートは買いたくない。お店での注意点は?
補償されないことについて、もう少し詳しく知りたい。
CCCDの問題点は?
改訂に際して情報の追加と訂正を行ってきています。基本的に大きな内容の変更はありません。しかし情報が積み重ねられてきた結果、最初のファイルの倍以上の大きさになっています。
過去のファイルより、最新のファイルの方がより正確で現在の状況を反映していると思います。